episode1
初めまして、つなまぐろです。私は実際に会った竜巻の体験談を元に書いています。
まあ大まかな物語としては全10話のスパイ映画風な物を作ろうかと思ってます。初めて書くんで急展開多いですが、よろしくお願いします。
ーちょうどお昼位だったかなー
寝息を立てて、弟はいつも通りまだ寝ていた。その日は大雨で台風がすごいとはニュースで見たがあれほどだとは夢だと思ったよ。
いやまだ正直夢だと思ってる。
雨がザーザーと音を立てている。雷も一分に一回鳴るくらいだ。なんでこの状況で寝れるのか不思議だよ。
偉大な兄としてここは起こさないでおこう。もし起きてしまったら、雷の音で泣き止まないだろう。
何せまだ弟は四歳だ。
「うわ、こりゃ過去一だな」
そう思いながらスウォッチをしていた。
「俺のエイムはイギリス一上手いな」
電球が点滅し、視界が急に暗くなった。
「ありゃ、停電か。」
ー初めての出来事だったー
最大風速80m/s
「なんだこの風圧…まるで地震じゃないか…違う、竜巻だ…」
弟を起こそうとしたがそんな余裕はなく、自分の命を守るのが精一杯だった。
「クッソ!ガラスが…膝に…うぅ」
10センチほどのガラス片が刺さった足を引きずり、血だらけになりながら、なんとか玄関に避難することができた。
だが、心配なのはのビリーと、飼っている猫、ケイシーだ。
二十分ほど玄関に隠れ、家族の無事を祈りながらも、やっと止んだ。
俺はその後、家具や瓦礫まみれの部屋に戻り、家族の生存確認をした。
「おーい、ビリー、ケイシー。大丈夫か!」
返事がない。
クローゼットに隠れているのではと思ったが、見当たらない。
どこを探してもいない。
「…竜巻の風圧に耐えきれず飛ばされた?」
「はぁ…いつもこうだ…」
俺は何をしてた?
いざという時に行動できない、弱虫だ。
俺は悲しみというより自分への怒りが込み上げた。
「なんで俺だけ生きてんだ?」
父と母も共働きで、いつ帰ってくるかわからない日々。
毎日弟といつでもどこでも二人きり、そんな毎日がずっと続けばと思ってた。
「なんで俺だけ!」
一時間ほど泣いていた。
太陽が燦々と光っていた。ビリーに空から笑顔で見下ろされているかのように。
先ほどの膝の出血がひどい。
「119っと、かかれ、かかれ」
「救急ですか、消防で…」
目が朦朧として全身の力が抜けた。
その時、「バリッ…バリッ…バリッ…」とガラスの破片を踏み潰す音が聞こえた。
「もうこんな時間か、っては?…寝てた?」
腕時計の時刻はすでに二十時になっていた。
「ってビリーの飯作んねぇと!」そうだ、そうだった、もう作れないんだった。
また、怒りが込み上げてきた。家族を守れなかった自分が腹立たしい。
ふと目の前に影があることに気づいた。
「いつの間に家の中に…空き巣か?」
何か金品を盗むような仕草はなく、ただ茫然と俺を見下ろすように突っ立っている。
俺が意識を戻すのを待ち望んでいたかの如く。
怒りを抑えながらも質問した。
「あんた誰だ?…」
六十代前半といったところか、やけに真っ黒い格好をしている。
「君、ゲイリー・ジャックくんだね?」
渋い声でそう尋ねた。
「はい」
あぁこっからだ、ここから俺の人生が変わったんだ。
ここまで読んでくださり有難うございました!
次回をお楽しみに〜




