6話 ダークエルフの反乱
「今日の鍛錬も終わりですね。」
ソーシャ
「た、大変よ!」
「どうしましたか?姉様」
「どうしたもこうしたもないわよ!
隣の街が襲われたわ!」
「隣の街って、アルフェンスの事?」
「そうよ!」
「けど姉様、大丈夫なのでは?
アルフェンスはかなり大きい街です。
そこを任せられているエレンド.ガーゼル公爵は
とても優秀な御方と聞いていますが?」
「そ、それが、相手が面倒なのよ!
ダークエルフとエルフが一緒になって
暴れてるのよ?」
「確かに。エルフやダークエルフは、とてつもなく
魔力量が多い上に集団で襲ってくる。
それに人間なんかよりも長寿らしいから
知恵も向こうの方が上だろう。
そして何よりも厄介なのは、あの連携。
本にも書いてありましたがそれがエルフの特徴。
そしてダークエルフはエルフのなり損ない、
そう書いてありました。
だがエルフと全く別の生物として見た方が良いでしょう。エルフとは色々と違い過ぎる。
まずダークエルフは、エルフと違い魔力量がそこまで多くないという点です。
ですがその代わり純粋なパワーは、他の種族にも、
引けを取らないレベルだと言われています。
他にも違う点があります。ダークエルフは、
エルフと違い仲間意識はあまりありません。
ダークエルフは、自分より強い者が嫌いだと
書かれていました。
ですがその2種族は全く相容れない筈です!
エルフとダークエルフは、とても仲が悪いと
聞いたことがあります!」
「そ、そんな事私に言わないでよ!
私だって困惑してるわよ!
ただ襲われている場所が問題よ!
エレンド.ガーゼル公爵領を襲ってるんだもの!
エレンド.ガーゼル公爵は、国王様の補佐を担っている方よ!そんな大物がこんな所で失われれば
大問題よ!それにエレンド公爵は、住民にも
好かれているのよ?」
「ですが、どうしてそんな大物が隣の街に?
普通国王様の側近や近しい人物は王都に
いるはずですが?」
「アリューも知ってんでしょ?
隣の街のアーフォン.ヘルデス子爵が他国と
繋がってたり人間の子供を奴隷にしたり
色々問題を起こしたのよ!
上が動くしかないでしょ?」
「なるほど。
ですが、そうですか、公爵が隣の街に居るとなれば
父上が動くので?」
「そうよ!
それとキリューも動くみたいよ」
「相手がエルフとなればキリュー兄様も動かざるを得ないか……」
「けど、問題がもう一つあるわ!
もう片方に位置するアルベルト伯爵が
断ったそうよ。
何でも自分には関係ない、死にたくない、
エルフ達の様な穢れた存在に近づけば
自分も穢れるんだとさ!
貴族の恥よ!許せない!」
「そうは言いますが僕達には何も出来ないと思いますよ。それに父上とキリュー兄様が出陣されるので
あれば問題なく解決できるのでは?」
「そうかしら?
流石にエルフを舐めすぎよ………まず間違いなく
苦戦を強いられるでしょうね。」
「もう、出陣したのですか?」
「ええ!
それとレーンの奴も行ったわよ。
念の為…ね。」
「そうですか。レーン兄様も行ったんですね。」
隣の街ですか。
行ったことはないですがかなり大きい街だと
父上も言っていましたが大丈夫でしょうか?
それにダークエルフですか。
エルフとダークエルフ……………………
きな臭いですね。何か裏がある?
あの2種族が意味もなく合併するとは思えませんが
人間を滅ぼす為でしょうか?
ですが今まではそれをしなかった。何故今?
そして隣の街のアルベルト伯爵が支援を断る
理由は何だ?
本当に死にたくないからでしょうか?
少し探ってみましょうか。
ダークエルフ・ノラ.ミラージュ
「く、このままでは同胞だけじゃない!
エルフの民までもが傷つけられてしまう!
エルフの姫そして長老は痛めつけられ
地下牢に閉じ込められている。
ダークエルフのリーダーは、エルフの事など
どうでもいいのだろう。
けど関係ない者まで傷つけられてたまるか!
あのアルベルトとか言う糞人間がぁ!
あいつとダークエルフのリーダーが手を組んで
エルフ、そして重要な人物を消すためだけに
エルフまでが!
私はリーダーに反発した事で追い出されてしまった。アルベルトとか言う人間が持っていた
魔道具……確か洗脳が出来る魔道具だったか!
あれのせいで、糞がぁ!
同胞の心を害してただで済むと思うなよ!
だがまずは止めなければ!」




