11話 真の英雄の生存とアルフェンスの愚者共
ここはどこでしょうか?
また知らない天井ですね。
夢オチって事ですか?かなり痛い思いもしたんですけどね。
「あ…アリュー!よ、良かったわ!
目が覚めて!心配したのよ!
うぅぅ…うわーん」
「ソーシャ姉様?皆さんがどうしてここに?」
「どうしてとは?心配だからに決まってる。
アリュー、あの後2日間寝たきりだった。
私とお姉ちゃんが2人いて何とかなったから
本当に危なかった。」
「エレーナ姉様……それは、心配をかけてしまい
申し訳無いです。」
「いいのよ!アリューが生きていて良かったわ!」
「その…姉様、少し苦しいのでハグはちょっと」
「い…嫌よ!もう離さないから!」
「ふぅ…アリュー、良かった、本当に生きていて。
それで早速で悪いんだけどエルフの姫。
アイリーン.シュミット様があんたと話したいらしいわ……嫌なら断っておくけどどうする?」
「どこにいらっしゃるのでしょうか?」
「部屋の外で待ってるわ。」
「そうなんですね。分かりました。
では今からでもよろしければ……こんな格好で
申し訳ないですが。」
「ガチャ……いえ、お気になさらないで?
………この度は、私の同胞が申し訳ございませんでした。このような事態になってしまい、街の人々に迷惑をかけてしまいました。そしてこの様に負傷者まで出してしまいました。貴方様は、一歩処置が
遅ければ死んでいた可能性もあります。
今回の事本当に申し訳ございません。
勿論、謝罪だけで済まない事は承知しています。
ですが今回の事同胞に変わり私が罰を受けます!
同胞にはどうか、どうか寛大な処置をお願いします!……それで私は何をすればよろしいでしょうか?」
「うーむ………キリューどう思う?」
「………ここは、アリューに任せては?」
「……そうだな。今回頑張ってくれたのは
アリューだしな。アリューエルフ達の件は
お前に全て任せよう。必要であれば俺達は
退席しよう。」
「………そうですね。お願いします。」
「………うむ。分かった。行くぞお前達。」
「はぁ……ほら、行くよお姉ちゃん!」
「や、やだぁ!アリュー、アリュー!」
ガチャ
「………それでどの様にすれば?
私はどんな事でも致します!」
「アリュー!わ、私も!
ダークエルフの代表として処罰は受けるわ!
だから、だからお願い!他の皆には手を出さないでほしいわ!」
「…………どんな事でも?」
「…………はい。どんな事でも致します!」
「わ、私もよ!だから他の人達は許してほしいわ」
「なるほど………分かりました。
では、罰を貴方達2人に実行してもらいます。」
『『はい!(えぇ!)』』
「アイリーン様、ノラさん。
エルフそしてダークエルフで仲良くして下さいね?
僕からはそれだけです。」
「はい!え…………?今なんと?」
「仲良くしてって?」
「そうですよ。そう言いました。
仲良くして下さい。」
「な、何で?それじゃあ私の気が収まらない!」
と、言われましてもねぇ〜
うーん、特にしてもらう事もないですし。
こう言っては何ですが異種族とはあまり
関わりたくないんですよね〜。
後ろから刺されるなんて事になったら
笑えませんからね。
なので取り敢えずエルフの皆様には早々に
ご帰宅願いたいのだが………
ドガッ
バリン
?何の騒ぎですか?
ドゴン
「姫様に手出しはさせんぞぉ!
人間!」
「ノラちゃんを返してもらいますよ!」
え……これどういう状況?
ていうか早速刺されるってこと?
ドカッ
「いてっ」
「人間を取り押さえたぞぉ!」
えぇ……僕どうなるんでしょうねぇ〜
「貴方達!今すぐにその手を話しなさい!
い、ま、す、ぐ、に!!!!」
「は、はい!すみません!」
「えっと………」
ドカッ
え、えぇ………姫がど、土下座
「ほ、本当に!すみませんでした!
数々のご無礼を!
こ、この首一つでどうにか許していただけませんか?」
「………えっと…勘違いしてるかもしれませんが
僕にそんな権限ないですよ?」
「え?で、ですがこの街を、同胞を
助けてくれたのは貴方様ではありませんか!
自分の命よりも私達のような反乱者の命すら
普通の人間の様に扱って下さいました!」
「うーん……僕、誰かの英雄にはなれないので。
僕は裏で誰かが笑顔になってくれればそれで
構いません。命に差はありません。
僕にとってはどちらも大切な命です。
だから助けようとしました。
それに………外を。」
「ん?外に何が?」
「これは一体何が?」
「地下の下水道が今塞がっています。
僕達の戦闘の影響ですね。
街の人々はどうやらそれが許せないようです。
仕方がありません。水は大事ですから。
「何だよ!それ!お前はそれで納得してんのか!
ふざけるなよ!アリューが居なかったら
今頃街の人間は殆ど死んでる!
なのにこんな扱いあるか!」
「ははっ……まぁ、納得してますよ。
僕なんかよりももっと上手に戦える人は
この街にはいた筈です。
冒険者が集まればもう少し被害が少なく
なっていたでしょう。」
「本気で言ってるのか?
アリュー!お前がいなければ死者が増えてた!
なのに……なのに何でだよ!
どうして!お前の努力が報われないんだよ!」
アイリーン.シュミットside
このお方は………
とても辛い顔をしている。
心が泣いている。精霊達が落ち着かない様子。
私には生まれつき精霊と言う不思議な存在が
見える。だから長になってしまったのですがね。
精霊があんなに彼の周りに集まっている。
それに罰は仲良くする事…ですか。
ふふっ…やはり貴方様はとてもお優しい。
きっと人を殺す事も傷つける事も出来ないでしょう。なぜあのダークエルフのノラさんが貴方様に
あれだけ懐いたのか今ならわかる気がします。
貴方様は優しい。優しすぎる。
民はその貴方様の優しさを利用する!
きっと近い内に必ず。人間は醜い。
それは、精霊が証明している。
数匹集まっている人間は居るけれど
それも極稀に。ですが貴方様の周りには
30匹以上の精霊が集まっている。
精霊が人に懐くなんて見たことも聞いたこともありません。そしてこの現状が何よりの証拠。
きっとすぐに手のひらを返すに違いない。
もしくは、貴方様を非難する筈だ。
これは?貴方様の心?
精霊達が彼に干渉している。
そのせいで精霊が見える私の中にも入って来る。
貴方様はずっと苦しんでいる。
誰でもいい。誰かの英雄。騎士になりたいと、
誰かの一番になりたいとそう願っている。
才能のある者を憎んでいる。
羨ましいと思っている。
ですが……貴方様は諦めなかった。
努力を続けた。才能のある者が周りに居ても、
続けた。周りに非難されてるのを知った上で
努力を続けた。彼は誰かに当たる事が無くなった。
そして誰かに困ってる人に手を差し伸べる事を
辞めなかった。貴方様は、知っていた。
裏で醜い人間が貴方様の事を偽善者と
何の能力も無いのに貴族振るなと
そう言われていたのを知っていた。でも貴方様は、
手を差し伸べる事を辞めなかった。
本当にお優しい。
だから…………許せない!
人間は愚かすぎる。
どうして貴方様を誰も理解してくれないの?
貴方様は、こんなにも苦しんでいるのに、
なぜ手を差し伸べようとしないの?
人は恩を仇で返す。愚かだ。
ノラ.ミラージュside
クソ野郎共が!
何故?どうしてこいつがこんな目に?
じゃあ一体誰がこいつを認めてくれるんだ?
ふざけるなよ!何も出来ない!
守られるだけの無能が!
こいつを非難するな!そんな目で見るな!
殺したい!今すぐにその首を切り飛ばしたい!
憎い!何でこいつが非難されなきゃならないんだ!
じゃあこいつは一体何の為に頑張ってるんだ?
人の笑顔が見たいからって自分の命を犠牲に
しようとする様な奴のことを!
どうして非難できる!
アリュー.ソーニアside
「まぁ、そういう事だからさ。
罰を与える程の権限は持ってません。
なので仲良くして下さい?」
「なんで!」
「?」
「何で笑ってられるんだよ!
あいつらは屑だ!守る価値のないごみだ!
何で笑うんだよ!恩を仇で返すような奴らだぞ!」
「まぁ、こればっかりは仕方ないですから。」
『『な、お、せ!な、お、せ!
無能の役立たずが街に迷惑をかけるなぁ!
お前なんて居なくても!街は冒険者やキリュー様が守って下さった!無能の出番は……ない!!!』』
「もう!我慢の限界だ!屑どもが!
絶対にぶっ殺してやる!」
「落ち着いて下さい」
「止めるな!限界だ!殺す!」
「相手は屑どもですよ?
どうせ私達が殺してもきっとアリュー様のせいに
しますよ?なので夜バレないように殺すのが
吉でしょう。」
「頼むからやめてくれよ。ははっ
そんな事したら大惨事でょうが!」
???
「無能の平民が喚かないでちょうだい?
耳障りでしてよ?
気分を害したは?」
「なんだぁ?子供は引っ込んでろ!」
「口の利き方がなってないですわね?
私を誰だと思ってるのかしら?」
「あん?しらねえ!誰だよお前!」
「はぁ……無知の無能は救いようが御座いませんわね。」
「あん?てめえ!ガキが!
「私は!ガーゼル公爵家が長女!
エリア!エリアガーゼルよ?」
「こ、公爵様!た、大変失礼致しました!
そ、そのどの様なご要件で?」
「…………はぁー
へらへらしないでちょうだい?
気持ち悪いわよ?
そうそう…用だけどエレンドガーゼルに代わり
私が代わりに伝えに来ましたわ。
この街に支援はもうしないと。
そう伝えに来ましたのよ?」
「は?な、何でですか?
そ、そんな急に言われても!
それにな、なぜ!」
「無能に答える義理はないのよ?」
「そ、そんな」
「俺達もあんたらを助ける義理はないな?」
「なっ!キリュー様!
なぜですか!なぜその様に言うのですか!
そ、それに聖女様では御座いませんか!
ソーシャ様にエレーナ様!
貴方達からも何か言っては頂けませんか?
この様な暴挙到底許せませんよね?
民達が苦しむ姿など見たくないですよね?」
「喋らないでくれる?許さないから」
「お姉ちゃんの言う通り。
貴方達は、私達の禁忌に触れた。
貴方達を助けない理由はこれで十分。
これ以上喋るとそろそろ限界かも知れない。」
「そう言う事だ。あんたら……
超えちゃ行けないラインを超えたんだよ」
「そ、それは一体?」
「無知で無能な貴方達に私から教えて上げますわ?
まず、貴方達がラインを超えたと言う件についてですわ。貴方達、散々無能無能と馬鹿にしてましたわよね?アリュー様の事を。
2つ目、貴方達が無能だからよ?
本当に街を救ったのは、アリュー様だと言うのに」
「そ、それは大変失礼致しました!
しゃ、謝罪をいたします!
そ、それにお礼の品も渡しますよ!」
「あんたら!
どれだけアリューを侮辱すれば気が済むの?
お金?要らないわよ!
アリューはねぇ!笑顔を見るためだけに!
命をかけたのよ!
なのにあんたらはその醜くて汚い面で
罵詈雑言を浴びせたのよ!
次喋ったら…………殺すわよ?」
「ひっ」
「ではでは……皆様方!
英雄様の元に参りましょう!」
ガチャ
「その、済まない、外がうるさくて
話もまともに出来なかっただろ?」
「いえ、そのような事は」
「そうか…それならよかったよ。」
「えっと……かえ、りますか?」
「そうだな。帰ろう」
……………………………………………………………
うぉぉぉぉぉぉ!
新キャラでっすね〜
エリア.ガーゼル!
魔法適正、光、風、火
見た目…金髪縦ロール…瞳の色、青
好きな食べ物、飴
実力はかなり強い。
実は?………エルフや魔物達に襲われていた。
その時に急でびっくりして足を挫いてしまった。
その時におんぶをされて助けられたのが彼女。




