表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
朧火の意志  作者: 布都御魂
9/25

ブリーフィング


「今いる面子は全員そろったね?」


ヴァネッサの声に応じて、全員が頷く。


全員が座る椅子の前にある机はレンズが露出しており、そこから立体的な地形図と幾つかの画面が表示されている。


「揃っているようで何よりだよ。まあ、ヘンリクとトリシャは今出払ってるけどさ…まあいい、本題に入ろう。」


ヴァネッサが端末を操作すると、地形図の一部に赤い光点が幾つか表示された。


「何となく察しちゃいるとおもうが、レイダーの襲撃が発生してる。場所は商業区の南西部──先日襲撃のあった方角と一緒さね。」


「同じ箇所を攻めてくるか……規模はどの程度だ?」


副隊長のヴィンセントが画面の情報に目を通しながら尋ねる。


「規模は今回も小規模さ…ただ今回は別働隊がいやがる。しかもそいつ等、真逆の北東部から攻めて来てやがるのさ。」


つまりは2方向から同時に襲撃を掛けている、という事か…。


「今現在、商業区に駐留する駐屯部隊が迎撃に当たっちゃいるが…状況は芳しくない感じさ。」


「そりゃぁそーだな、アソコにあんのは旧型アナライザーと装甲車くらいのもんだろ?足止めは出来ても、時間稼ぎにしかならねぇよ。」


ジャックが腕を組みつつ呆れたように告げる。どうやら余り猶予は無いようだ。


「アタシらの任務は、襲撃して来たレイダーの殲滅だ。防衛は駐屯部隊に任せて、アタシらは打って出るよ。」


「戦力の配分はどうする?」


「オペレーターが居ないからねぇ、今回はアタシがオペレーターを務めるよ。それから隊を二つに分ける。ヴィンセント、アンジェ、メルトで1チーム、ジャック、モーリスで1チームだ。ヴィンセントのチームを

『メイス隊』、ジャックのチームを『カトラス隊』とする。コールサインはそっから取りな。」


メイス隊か、覚えておこう。


「ならば私はメイス1、アンジェはメイス2、メルト君はメイス3だ。覚えておいてくれ。」


「だったら俺はカトラス1だな。モーリス、お前がカトラス2でいいか?」


「あぁ、それで構わん!お前の動きに合わせるさ。」


「決まったようだね…それじゃ配置を決めるよ。メイス隊は南西部、カトラス隊は北東部に向かうんだ。襲撃して来るレイダー共をブチのめして来な。各方面の数はそれぞれ5、6匹ほどだって聞いちゃいるが、警戒は怠るんじゃないよ!それからメルト、とんでもない初陣にはなるけどね、あんまり気負うんじゃないよ!何かありゃヴィンセントやアンジェを頼りな!」


「了解した。」


「各方面にはサポート用のドローンを飛ばしておく。情報が入り次第伝えてやるよ。さてと──」




「遠路遥々来やがった侵略者共に、

手厚い歓迎かましてやろうじゃないか。」




「「「「「応っ!!!!!」」」」」




さあ行こう、歓迎の銃火器(花束)を持って。





お読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ