ナーンにも問題なし
「な~にを言ってるのかな〜音兄ちゃんは〜」
「りっちゃん、なんか最近葵会長に似てきてるよ」
「原因は音頭だろ」
迫力満点の立花に、冷静な屋台、そして少し後退りする音頭である、
「パジャマ姿のままで行けるわけ無いじゃない」
ゆっくり口調のまま迫力満点で続ける立花、だがそれに対して、
「ふっふっふでもりっちゃんそのほうが誰よりも目立つよね」
知名度間違いなくうなぎ登りだろう、しかし、
「オ、コ、ト、ワ、リ、ヨ」
確固たる意志の拒否である、
「うふふ音頭くん、立花ちゃんは振袖を着たいのよ〜、何故かって?それはね〜」
「おおお母さん!」
睦が言いかけたが立花が止める、しかしすでに遅い、
「ン〜、振袖を着たい、それは何故かな〜りっちゅわぁああ〜ン」
猫なで声で聞く音頭に対して、
「うぐぐぐ」
唸る立花、
「まぁ音頭いいんじゃないか、立花ちゃんは振袖を着たい、ならそれで」
屋台は聞かなくても構わないが、
「それは駄目なのだよやっちゃん」
音頭的には駄目らしい、
「どうして?」
「やっぱり僕的にはハッキリと言ってもらいたのだよ〜、きっと絶対に恥ずかしがることじゃないんだから」
音頭は自信満々に言う、
「立花ちゃん」
屋台は立花の方を見る、
「ううう〜」
また唸る立花だが、
「大丈夫だよりっちゃん、何言ってもやっちゃんは、あ、もちろん僕もナーンにも問題ないから」
「まぁ、確かにその通りなんだけどな、でも言いたくないとこ」
「い、言いたくないわけじゃないんだよ屋台君」
そう言うと立花は屋台の方を向いて、