朝早くに初詣
「出かけるって、初詣か?」
「もっちろん」
「まぁ当然と言えば当然か、毎年のことだもんな」
「そうそ、なにせ今年は朝早いのだから」
「朝は弱いけど起きちゃえば強いよな〜、音頭は」
「もっと言って言って」
アンコールする音頭だが、
「音兄ちゃん、まだ7時前だけどもう行くの?」
「そうもう行くのだよりっちゃん」
「朝早くに行きたい理由でもあるのか?、去年やそれ以前ももっと遅かったのに」
朝が弱い音頭は休日の行動開始が遅い、
「初詣だっていつもの蓬栄神社でしょ?」
蓬栄学園のすぐ隣りにある神社、学園の生徒や教師は年始はここで初詣をする人が多い、蓬栄学園とつながりが深いのか年始は教師が露店を出している、しかも結構な数の、
「ふふんその理由はね〜、葵会長たちが毎年この時間ぐらいに初詣に行ってるらしいんだ」
「ああなるほどな、葵会長から聞いたのか?」
「ううん生徒会役員の2人〜、年末に[みなさんも初詣行くんですか?]って聞いたら[葵と3人で毎年朝の7時に蓬栄神社に行ってるよ〜]って言ってたから」
「なるほどな、そこで新年の挨拶という訳だ」
「そうなのだよやっちゃん、ただ1つ迷っていることが」
「ログでもなさそうだけど一応聞いといてあげる、何迷ってるの音兄ちゃん」
「実の妹の酷い言葉にも動じない僕」
「自分の日頃を考えなさいよ、で何」
問い詰める立花、
「それはね、うっふっふっ」
少しためてから、
「僕ら3人はこの格好で初詣行こうかな〜って」
やっぱりロクでもなかったと思う立花である、