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振り回される立花
「にゅふふふそれはね~」
「音兄ちゃん!」
かわりに言おうとする音頭を止める立花、
「んも~しょうがないな~りっちゃんは」
そう言うなり、
「母ちゃんあ~ん」
「はいはい」
自分で口を開けて自分であ~んと言う音頭の口に、
「かまぼこでいいかしら、はい音頭君あ~ん」
かまぼこを運ぶ睦、
「んくんく、むぐん、ありがと母ちゃん」
「うふふ、どういたしましてじゃあ次は屋台君かな~」
次は屋台に食べさせようとするが、
「お、お母さん!」
「あらあらどうしたの立花ちゃん?」
睦を止める立花、
「あの、音頭に睦さん」
状況がよく分かってない屋台はどうすればという感じで、
「ほらほらりっちゃ~ん、ハッキリ言わなくちゃやっちゃんに伝わらないよ~?」
「うぐぐぐ」
唸る立花だが、
「あの立花ちゃん、あ、あ~ん」
あ~んと言いながら立花のほうを向いて口を開ける屋台、
「あ、うん、は、はい屋台君」
そう言って煮蛤を屋台の口に運ぶ、