去年の生徒会の人たちの願い事
「私たちの願い事は〜」
「とても単純なこと〜」
生徒会役員の2人は声を揃えて、
「「葵が素を出せますように」」
そう言う、
「なるほど、音頭のおかけで叶ったわけですね」
「どっちかって言うと音兄ちゃんがただ走り回って周りが巻き込まれてるだけだよね」
屋台と立花はそう言うが、
「祭君だけじゃないよ、夜空君に立花ちゃん、そしてノートンちゃんもいたから葵はあそこまで自分を出すことができたんだよ」
「ネ〜、私たちだけじゃどうしようもなかったんだから〜、やっぱり[MIKOSI]はすごいよ~」
「ふふふ、そうですよねそうですよね[MIKOSI]は最高ですごすぎるバンドですよね〜」
自分たちのバンドが褒められたのがよほど嬉しいのか、音頭はニヤニヤしている、
「無理矢理素を出されるのと自分から出すのでは違うと思うのですが?」
「ア〜オイ〜、自分から素なんて絶対完璧出さないじゃ〜ん」
「ネ〜だから私たちがいっつも苦労に苦労を重ねているんだよ〜」
「いっつも面白がっているように見えるのは私の気の所為でしょうか?」
「ま、まぁまぁ葵会長、生徒会の2人にも悪気は無いんですから」
「本当にそう思いますか?、夜空君」
「あ、いやまぁ半分ぐらいは」
断言出来ない屋台である、
「それで葵会長はどんな願いだったんですか?」
葵の方に向き直り聞きなおす音頭、
「私の願い事は至極単純です、[蓬栄学園の人たちが幸福でありますように]という願いです」
葵らしい願いであった、