年始から全開
「きょ、去年からアンタたちは〜」
口調が素に戻る葵、
「新年から葵会長は大忙しですね〜、生徒会長の口調になったり素に戻ったり」
「音頭君たちのせいでしょうが〜」
まさに[ガオー]という効果音が似合いそうな葵である、
「まぁまぁ葵〜、初詣に来たんだからまずはお賽銭をすませようよ〜」
「ネ〜、私たちの恒例お賽銭をさ〜、今年は祭君たちもやらない?」
「聞くまでもありませんね、やりましょう」
「まだ内容を言ってないよ音頭君!」
どんなふうにやるか聞く前にOKする音頭である、
「音頭、まずはどんなふうにやるのか確認が先だろ、まぁ音頭らしいけどな」
「ホントホント、年始から音兄ちゃんは全開だよね〜」
「フフン、僕は常に全力だからね」
胸を張って言う音頭である、
「その前に立花さん」
「は、はい葵会長、何ですか?」
葵の口調が戻って少し驚く立花、
「その振袖、とても似合ってますよ、立花さんの可愛さがさらに引き立っています」
「あ、ありがとうございます葵会長、葵会長の振袖もとても似合ってますよ」
「ありがとうございます立花さん」
「フッフッフッ葵会長もりっちゃんも何着ても似合うよ〜ン」
「あ、ありがとうございます音頭君」
少し照れたように答える葵、
「それで生徒会の皆さん、先程の恒例お賽銭ていうのは?」
話を戻す屋台、
「そうそうそれ気になりますよ葵会長!」
そう言うやいなや葵の手を掴み鼻ポッチするまで顔を近づける音頭、
「ちょ顔が近いよ音頭君!」
「じゃ説明をお願いしま〜す、そしたら離れます」
「ア、アタイたちの」
「葵〜説明は私たちからするよ〜、葵だとすぐに終わらせちゃうだろうから」
「ネ〜、新年初めの祭君との鼻ポッチは長く見ていたいし〜」
「ああああアンタたちは〜」
去年から変わっていない生徒会のやり取りである、