みんな揃って新年の挨拶
ズザザザザザっとものすごい勢いで後退りする葵、
「おおおお音頭君!、なななんでこんな朝早くに?」
「器用だね〜葵、草履なのにものすごい後退りして」
「ネ〜そんなに祭君に会えて嬉しかったのかな〜」
そんな葵をよそに、
「明けましておめでとうございます、生徒会の皆さん」
「明けましておめでとうございます」
屋台と立花が新年の挨拶をする、
「「明けましておめでとう〜、祭君に夜空君に立花ちゃん」」
それを返す生徒会役員の2人だが、
「みんなまずはアタイの質問に」
「葵〜新年の挨拶が先でしょ」
「ぐく〜、ああ明けましておめでとうみんな」
唸りながら新年の挨拶をする葵である、
「今年もよろしくお願いいたしま〜す!」
それを元気に返す音頭、
「祭君は新年から元気だね〜、まだ朝も早いのに」
「ネ〜、朝は弱いって聞いてたけど早起き出来たんだね~」
「ふふふ、頑張って早起きして、やっちゃんの部屋に這いずりながら行きましたよ」
「いきなり這いずってる音頭を見たときは新年早々焦ったけどな」
「みんなさっきのアタイの質問に答えて」
「ハイハイ分かったよ葵〜、なんで祭君たちがこんな早くに居るのかだっけ〜?」
「そりゃあもっちろん私たちが教えたからだよん」
「そう、そして僕は早起きをしたわけです」
勝ち誇ってる3人に対し、
「ホホウつまり貴方たち2人は音頭君たちがこの時間に来ると知っていたわけですね」
口調が戻っている、
「のんのん葵、祭君が朝弱いのは知ってたからね〜」
「ネ〜、教えはしたけど来るかどうかは半々だったよ〜」
「なあぁぜそのことを私に言わなかったのでしょうかねえぇぇ」
「葵〜口調が悪役っぽいよ〜」
「もしくはゲームのラスボス〜」
「なあぁぜそのことを私に言わなかったのでしょうかねえぇぇ」
全く同じ口調を繰り返す葵、
「「まぁ理由は一つだよね〜」」
声を揃える生徒会役員の2人、そして一言、
「「面白そうだったから」」