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祭音頭の音頭8  作者: カシギ
11/41

生徒会の新年早々

「初詣だね〜葵〜、もう十年以上欠かさず蓬栄神社に来てるよね〜私たち〜」


「ネ~[一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり]って言うけど私たちには難しいよね〜」


「その前に貴方たちは私に言うべきことがあるのではないですか?」


新年早々威圧感タップリに言う葵、


「「え〜な~に〜そ~れ〜?」」


声を揃えて生徒会役員の2人は言う、


「貴方たちは私服、私は振袖、その理由を言ってみなさい」


「ン〜、たしかあれは去年の暮れ3人で初詣の話をしていたときのことだった」


「その時Aさんは[初詣どんな格好で行く]と聞くとBさんは[振袖って可愛いよね~]と答えた」


「わざわざ刑事ドラマっぽく言わなくてもいいです」


コントとも取れる2人のやり取りをピシャリと遮る葵、


「でも私たちそれしか言ってないじゃ〜ん」


「そうそ、[振袖って可愛いよね~]って言っただけじゃ〜ん」


「そ、そんなふうに言ってたのですから振袖を着てくるものだと」


「「言ってただけ〜〜」」


「貴方たちは2人は〜」


こちらも新年早々変わらないやりとりである、


「まぁまぁ葵、新年早々目くじら立てなくてもいいじゃない」


「ネ〜実際葵は可愛い柄の振袖を着てきたんだから〜」


葵の振袖は赤の布地に桜や梅の花模様が入っている、


「気合入ってるよね〜、でも葵は毎年初詣は気合入ってるか〜」


「いや〜でも今年はまた特別じゃないかな〜」


「何が言いたいのですか?」


「「新年早々祭君に会えるかもね」」


またも声を揃えて言う生徒会役員の2人だが、


「何を言い出すかと思えば」


葵は余裕の表情である、


「音頭君は朝が弱いということを貴方たちは知らないのですか?」


「「‥‥」」


「まだ朝の7時過ぎ」


「「‥‥‥」」


「学校があるならともかく、休日にこんな朝早くから」


「葵会長に生徒会のお2人とも明けましておめでとうございま〜〜す!」


葵のすぐ後ろで音頭の元気の良い新年の挨拶が炸裂した、



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