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6 秋月さんのBLレッスン

秋月

もう限界。武岡くんはBLに対する熱意が足りていないわ



武岡

急に怒られても



秋月

あなたは本当に住吉くんと付き合う気あるの?



武岡

何である前提なんだよ。ねえよ最初っから



秋月

ではこれから武岡くんにBLの素晴らしさを教えるためのレッスンを始めます

こうやって少しづつ男の味を知っていってもらいたい



武岡

パワーワードやめろ。何だ男の味って



秋月

私がこれから即興でBLの物語を一つ作る。それを聞いて少しづつ慣れていって欲しい



武岡

はあ……




ーーーーーーーー





秋月さん

あるところに金田という生粋のヤクザがいた。



武岡

なるほど、アウトローの恋物語か



秋月

彼の仕事は流れてくる刺し身にひたすら菊の花を乗せることだった



武岡

ヤクザじゃなくて工場バイトでは?



秋月

だけど金田は生粋の悪。社員に隠れて菊の花を盗み食いをしていた



武岡

何で花食うんだよ兎かこいつ



秋月

しかし、とうとう花を食ってることがバレた金田は鼻の穴に菊をたくさん突っ込まれて追い出された



武岡

寿退社かな



秋月

そんなとき金田は一件の魚屋を見つけた

魚屋の店主は山本といい、元気よく声を張り上げていた

その姿に金田は一目惚れしてしまった。

彼の持っているタチウオに



武岡

タチウオに!?



秋月

しかし金田は躊躇った。「俺はヤクザであいつはタチウオ」




武岡

まずお前はヤクザじゃなくて無職だぞ



秋月

金田は「俺と関わるとあいつは不幸になってしまう」と考え手をこまねいていた

しかし、二人は半年後再び出会う



武岡

もう魚腐っとるぞ



秋月

金田は魚屋の店主山本が、タチウオにセクハラする場面に遭遇する



武岡

何その人類史上初めての暴挙




秋月

タチウオを助けた金田はそのまま魚とホテルに入った



武岡

やめろホテルが魚臭くなるだろ!



秋月

その夜は二人が結ばれた日。

爪弾き者同士、惹かれ合ってしまったのだ



武岡

いやただの異常者の絡み合いだよ



秋月

二人のデートコースは決まってスーパーの鮮魚コーナー



武岡

こいつらどういう情緒してるんだよ!



秋月

金田が「ほら、ここに美味そうなタチウオの切り身があるぜ」というとタチウオは恥ずかしそうに笑った



武岡

笑うな!!



秋月

「私も美味しい切り身になれるかな」「なれるさ」



武岡

これBLじゃなくてスプラッター小説だろ!!



秋月

しかし幸せな時間は長く続かなかった



武岡

幸せな日々どこ?



秋月

抗争に巻き込まれてしまった。タチウオの



武岡

タチウオの!? タチウオの抗争って何!?



秋月

タチウオは目の前で鮭茶漬けを食べるおっさんの映像を見せられ続ける拷問を受けた



武岡

何一つ理解できる情報がねえ!!!



秋月

「やめろ! 止めてくれ!」タチウオは鼻をほじりながら言った



武岡

いやお前鼻も手もねえだろうが!!!



秋月

その時! タチウオの危機に金田がかけつけた! 「あぶなーい!!」



武岡

そんなに危なくねえよ



秋月

飛び出した金田はケツにタチウオが10匹突き刺さって死んだ



武岡

めちゃくちゃ尻に集中砲火されとる!!



秋月

悲しみにくれていたタチウオだが、今は立ち直り、スーパーの惣菜コーナーで幸せに暮らしている



武岡

調理されとる!!











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― 新着の感想 ―
[良い点] うーん、タチウオ。 異常者たちの絡み愛というか、一人遊びというか…… [気になる点] 世界が独特過ぎて読者がどれだけいるのか…… 私は何故読んでしまうのか……
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