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第8話 幼なじみか初恋の人かどっち告白?

こんばんは。ようやく最終話になりました。

文化祭の当日、優馬は幼なじみか初恋の人かどっち告白する?!

どんな結果になるか楽しみにして読んでみてください。


文化祭の当日になった。


数えきれないくらい多くの風船を飛ばしている。

(普通の人から見ると、あれは環境が悪いと思うけどねと苦笑いするだろう。

まあ文化祭だから少しくらいなら平気かな。)


今年も大盛況だった。

夏祭りと同じくらい混んでいる。


クレープを作る教室、カレーを作る教室など

あちこちの教室から良い香りが漂ってくる。

うまそうな匂いを嗅ぐだけでギュルルゥーとお腹が空く。


・・・・・・


優馬の教室は似顔絵コーナーだった。

前回、出し物は何がいいか話し合いの時に優馬が言い出した提案を通した。


これは奇跡と呼んでもいい?

俺の提案を初めて採用された。

マジで嬉しい!


「ちょっと気持ち悪いので気を引き締めて。」

ニマニマと優馬の唇が緩んでいるのを気づいた佳奈が注意させた。


「ストレートで言うな。傷つくわ。」

涙目を佳奈に見せた。


「ごめん。でも今日はお客さんがいる。気持ち悪い顔を見せたら、お客さんに疎遠されてしまう。責任は優馬が持ってくれる?」


「それは嫌だな。」


クスッと嘲笑して、佳奈の人指が優馬の鼻の頭の上を触って

「じゃあ気を引き締めてね。」


ちょっと恥ずかしい、周りにお客さんに見られるのでやめてほしい。

本当は怒鳴りたいが、

もしここで怒鳴ったら俺たちが注目されてしまうから。

怒鳴らない我慢しろと怒りを抑えて

余裕するフリの顔を貼り付けて、佳奈の返事に答えた。


「へいへい。」


ニコッと笑って、ここから去って、自分の仕事の場に戻った。


想像より多くのお客さんがいらっしゃった。

あわあわと慌ていて、猫の手を借りたいくらい忙しい!


完成した絵をお客さんに渡して、次のお客さんがやってきた。

「はい、よろしくお願いします。」


「いらっしゃいませ。似顔絵コーナーに来ていただきあr…?」

お客さんの顔を見た瞬間に声が出なくなった。


それは…なんと相手は愛美だった。


そういや、グループの交代やな。

一回目のグループは愛美、二回目のグループは俺と佳奈。


だから愛美は休憩をとってる。

うんうん納得した。


「椅子に座ってください。今から絵を描くので表情が変わると上手に描くことができなくなるので、顔の表情を変えないように気をつけてください。」


愛美がガタンと椅子を座ったら、

スケッチに愛美の顔を鉛筆で描き始めた。


ちらりと愛美の顔を覗いたら、愛美の顔はまるでマシュマロのように柔らかそう。

触れてみたい…くっ静まれ!俺


性欲を抑えて、描き続けた。

集中に絵を描く優馬の顔をジーと眺めた愛美は少し頬の色が桃色に変化していた。


「はい、完成しました。」


完成した似顔絵を見せてあげたら、わぁぁと口を半分くらい開けて、目を輝かせた。

「すごく可愛い!優馬が描いた絵は上手だね!」


「ありがとうございます!」

なんとかやり遂げた。

触りたいと言う気持ちを我慢して絵を描き終えた。


スッと愛美が優馬の耳元に近づき、小さな声で囁いた。

「作業が終わったら、屋上に来て。」


内面はドキッと心臓の鼓動が高まった。

外面はクールぶって返事した。


「了解。」


「じゃあね。」

愛美が手を振って向こうに行った。


優馬はいきなりに暖かい息を吹かれたので、びっくりして体が硬直した。


「大丈夫?」

横目から佳奈に声をかけられた。


「うわっ!なんだ佳奈!」

一瞬に思考ストップした脳が再びに活性化した。


「体が固まっているけど大丈夫?」


「いやいや大丈夫よ!俺は元気よ!」


「そう?それなら良かった。真面目に働いてね♡」


「わかってる。」


佳奈から自分の仕事場に視線を戻した。

動揺した気持ちを顔に出してしまったな。


佳奈に心配させないように気をつけなければいけない。


・・・・・・


作業が終わったので、誘われた愛美のところに向かった。


ドアを開けたら、最初に見た光景のは

愛美はフェンスを握って待っていた。


季節は秋のでヒューと冷たい風が吹いて、さらさらと髪がフワッと浮いている。


「愛美さん、待った?」


「ううんさっき来たよ。」


優馬が作業が終わる時間のタイミングを確認して屋上に来てたらしい。


「優馬くん、お疲れ様〜。似顔絵コーナーをやって良かったね。思ったより多くのお客さんが来たね。」


「あ、うん。似顔絵コーナーをオープンして良かった。」


俺が出した提案は評判が良かった。


それは嬉しい!でも

なんで俺を呼んだなのか疑問を浮かんだ。


「俺に何かの用?」


「ああ…うん。」


スーハーと息を吐いて、心を整える。

ようやく口を開けた。


「優馬くんのこと好き。付き合ってください。」


「え?」


まさか愛美から告白された?

突然すぎて驚いて、声を漏らしてしまった。


「この前、あなたから告白されて本当に嬉しかった。しかし、私は恋愛のことはよくわからないので、何気なく振ってしまった。本当にごめんなさい。」


「あ、いや大丈夫けど。いきなりけどなんで俺のこと好きなの?」


「それは、文化祭の時、困っている人に手伝ってあげたり、パフニングが起きても冷静に対応したりする優馬くんを見て、素敵だなと思った。気づいたら好きになった。」


「そうだったか。ありがとう、嬉しい。」


「返事は?」


「……」


初恋の愛美に告白されて嬉しい。

けど。愛美より好きな人がいる。


「ごめん。俺は好きな人がいる。」


「そうだったか…今から好きな人に告りなさい。大丈夫、優馬くんならできるよ。」


力強い言葉が優馬の背中を押した。

告白する勇気を付けさせてもらった。


「おう!」

俺も力強く返事して、踵を返して、猫のようにバネでダッシュした。


一つだけ目指して走っている優馬の背中を見て

「頑張って優馬くん…」


・・・・・・


「佳奈!どこにいる!」

ぜーぜーと息を切らしながら佳奈を探した。


文化祭は平日の学校と違って、混んでいる。


簡単に見つからない…

くそ!どうする俺!

頭をガシガシと掻いた。


「みなさん!売り上げの高いクラスの発表をしたいと思います!」


大きな声で聞こえたので後ろに振り向いたら、ぴーんと電球が光った。

そうだ、マイクだ。


考えるより先に体が動いて、ステージを上げて、司会者が持ったマイクを奪った。


肺が限界くらいまで膨らませるくらいスーと吸った。

限界くらいまで息を吸った後、一気に大きな声を出した。


「佳奈!佳奈のこと好きだ!付き合ってくれ!」


おおおお!と体育館にいる生徒とお客さんがバンド並くらい大きな声で体育館中に響いた。!


優馬が持っていたマイクを返してもらった司会者も大きな声で叫んだ。

「佳奈さん!ここに来てください!」


これを聞いた佳奈は頬に赤らませて、ゆっくりとステージの上に上がった。


初めて好きと言われたので恥ずかしくて、優馬の顔を直視できなくて、視線を逸らした。


「なんで?愛美に告白するじゃない?」


そう。計画は愛美に振り向かせてもらい、文化祭で告白する。

なのになんで愛美ではなく私なのか。


困惑している私を見て、優馬は目の前なのに鼓膜が破裂するくらい大きな声で名前を呼んだ。


「佳奈!本当は愛美に告白する予定だったけど、今は佳奈のこと好きだ!愛美に振られて相当ショックを受けた俺を励ましてくれた。そのおかげで立ち直れた。佳奈の気持ちより俺の気持ちを優先して、俺の恋を応援してくれた。昨日、知らない男にナンパされたな。佳奈を傷つけてほしくない、守りたい。気づいたら佳奈のことばっかり考えてた。」


今更に好きな人を変えて、幼なじみに告白してもどう答えれば良いか分からなくて困惑するだろう。

わかっていながら好き、守りたいと言う気持ちをそのままに伝えた。


その時に佳奈は手マスクを作って、口を覆った。

瞳から大粒の涙がボロッと溢れて、滝のように流れた。


「嬉しい…今までアプローチをしたが、全然気づいてくれなかった。」


「気づかなくて本当に悪かった。」


「ううん、私も優馬のこと大好き!」


佳奈が好きと言ったすぐに優馬を抱きしめた。


司会者が二人の様子を確認して、マイクを口に近づいた。

「皆さん!優馬さんと佳奈さんは恋人を成立しました!」


おおおお!と熱を湧き出すくらい盛り上がった。


このきっかけで文化祭での伝説になった。

次の文化祭は告白する習慣ができてしまった。


二人の恋を結ぶだけなく次の恋も結んでいく。

途中で途切れない恋は永遠に続く。








最後は幼なじみの佳奈に告白して、恋人になりましたね。

優馬と佳奈の物語は本当にすごいです!自分で書いているのに感動しました。

第8話まで読んでいただいた読者さん、最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました!

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