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第3話 愛美に振り向かせてもらう作戦①

こんばんは。第3話できた。振り向かせてもらえる作戦を考えたのは、実行副委員会になって、愛美に近づく。

果たして成功かな?


どうやって振り向かせてもらえるかな?

優馬と佳奈がうーんと腕を組み合わせて悩んだ。


沈黙を破ったのは佳奈だった。

「うーん、そうだもうすぐ文化祭が始まる。」


「文化祭?」

文化祭で初恋の愛美に近づくチャンスはあるの?

わからなくて、顔を傾けた。


「そう、文化祭の準備をする時に愛美に近づく機会がある。ほら実行委員会と実行副委員会があるよね。」


「なるほど。」


ポンっと手を打った。


「仮に愛美が委員会、優馬が副委員会、優馬の良さをアピールして好意を持たせる、どう?」


「おおお!これは素晴らしい作戦だ!」


「五時限目に役割決めがあるよね。ここで副委員会になりたいと手をあげて。」


「おーけー!」


キーんーカーンと昼休憩の終了チャイムが鳴った。

「やばっ!急いで教室に戻ろ!」


「うん!」


・・・・・・


クラス委員会が黒板に文化祭の実行委員を書いた。

「はい、それぞれの一人の生徒が文化祭の実行委員会と実行副委員会が行います。まずは実行委員会になりたい人はいますか?」


「はい」

クラス委員会が言った後すぐに手を挙げたのは愛美だった。


予想通りだった。


「他はいませんね。はい実行委員会は愛美さんでよろしいですね。」


「「「賛成!」」」


「次は実行副委員会になりたい人はいますか?」


『よーし手を挙げよ。』


「「はい」」


「え?俺以外もおるなの?」

もう一人が手をあげたのは卓也さん。


卓也さんはイケメン、容姿だけなく運動や勉強も優れている。社交性もうまい。愛美と同じくらい人気がある。

くそ、認めたくないけど学校でダントツだ!


卓也さんの目を合って、卓也さんは何も気にしないけれど、優馬は冷たい視線を浴びせる。


「他はいませんか?立候補する人は二人がいますね。多数決で決めましょう。」


クラス委員会が一番前の席に複数の一切れの紙を配った。

そして一番前の席の生徒が後ろの席に一切れの紙を渡した。


「皆さん、一切れの紙をもらいましたか?それでは早速始めたいと思います。どちらが良いか名前を書いてください。書き終わったら、箱の中に入ってください。」


カリカリとシャーペンの芯を紙に走らせる音

ガタンと席を立って、スタスタと足音を立て、箱の中に半分折った紙を入れた。

4分後に誰かになるかわかる。


優馬は両手を握って『神様、どうか選べられるように』と祈った。


・・・4分後・・・


「結果発表します。一番多かったのは卓也さんです。実行委員会は愛美さん、実行副委員会は〇〇さんを決定します。お二人さんよろしくお願いします。」


パチパチと大きな拍手をする中に優馬は選べられなかったので悔しくて下唇を噛んだ。


・・・・・・


「くそっ!なんで選べられなかったの!?」

怒りを狂って、親指の爪を噛む。


どうやら優馬自身は何故こう結果になったのか納得できてないようだ。

佳奈は納得させるために教えてあげた。


「それは優馬は友達が少ないから。

社交性が苦手だし、積極的にグループに参加しようとしない、孤独になることが多かった。

今までの優馬の行動を見て、この人に頼るのは難しいと判断して、〇〇さんを選んだと思う。」


佳奈は状況を推理して、冷静に分析した。


「くっ…俺ってツイてないな。」

さっきまでは嘘のように元気だったが、今は結果は結果だからだいぶショックを受けた。


突然、全身に力が入らなくなって、ヘナヘナと座り込んだ。

胡座から体育座りにチェンジして弱々しい優馬を佳奈に見せてあげたくないので顔を隠した。


急に頭に柔らかい感触が当たった。

それだけなくふわぁと甘い香りがする。


なんだろうかなと思ったら佳奈が俺を抱きしめた。

「落ち込まないで。みんなは見る目がないから。優馬は本当に優しくて面倒見が良い。」


「佳奈…」


「我慢しなくても良いよ。私の胸で泣いていいよ。」

優しい口調で声をかけられた。


「か…佳奈!悔しい!愛美に近づく機会があるなのにチャンスを奪われて悔しい!!」

ボロボロと大雨のように降って、頬と佳奈の胸に濡らした。


「よしよし、大丈夫よ。チャンスは一つだけじゃない。他の選択肢もあるので最後まで希望を捨てずに頑張っていこう。」

佳奈は優馬の頭を猫の頭を撫でるように優しく撫でた。


優馬の耳元で囁く。

「Jag vill inte andra människor vet Yuma bra poäng. Jag vill inte att Yuma ska bli rånad. Yuma är min.(優馬の良いところを他人に知られたくない。優馬を奪われて欲しくない。優馬は私のものだ。)」


ビクッと耳元で囁いたことを気づいて、囁かれた耳を片手で覆った。

「なんだ!?びっくりさせないってば!ってゆーか何を言ったの?」


佳奈は小悪魔のような笑顔を作って、人指を唇に当てて

「ひ・み・つ♡」


ポカーンと目を丸くして、納得できなかった。

「なんで!!!いじわる!」


「ぷっ、ははは優馬って正直ね(笑)」


優馬はあまり正直すぎて笑いを堪えることができなくて笑った。

笑う佳奈を見て、釣られて自分も笑った。


笑いすぎて涙が少し出た。

指で涙を拭って今度は聞こえないくらい小さな声で呟いた。

「Jag vill kanna säga att jag gillar dig någon dag.(いつか好きと伝えられるようになりたい。)」


「ん?何?」

優馬は何を言ってるかわからないけど、小さな声が聞こえた。


「ううんなんでもない〜。今回の作戦は失敗ね。次、新しい作戦を考えよう。」


「おう!次こそ成功できるように作戦を練って、愛美に近づいてやるぞ!」


佳奈が出したアイデアは残念ながら失敗した。

次の作戦は失敗は許さないぞ!


いやどんな手段でも諦めないぞ!

初恋は執着が強くてなかなかやめられない。次は成功できるかな?





結果は失敗したらしい。たまたま立候補する卓也もいたので…やっぱ友達がたくさんいるし、頭が良くて運動もできる人の方が有利かな。次はどんな作戦を考える。成功?失敗?次の話を楽しみ!

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