お弁当①
「おはよ、葵…」
「お、おう、どうしたんだそんな顔して?」
「今日の朝も起こしにきたんだよ…」
「それは、良かったじゃないか」
「どこがだよ…」
「まあ冗談はおいておいて、昨日はどうだったんだ?」
「うーん…まあまあだったよ」
「おお、そうか…良かったな!」
うっぜぇ…ニヤニヤしてこっちみんなよ…
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「天童くんいる!?」
はぁ…やっぱりきたか…
「ここにいるよ…」
ん?青いのやつなんでそんなにびっくりしているんだ?
「あ、天童くん!今日は屋上で食べよ!」
「えぇ…わかったよ」
「じゃあ行こ!あ、氷室くんじゃあね!」
「おう!ってもういない…てか昨日何があったんだ?」
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「ちょストォォォップ!天瀬さんストップ!」
「え、どうしたの?天童くん」
「引っ張らないで!?」
「あぁ、ごめん!」
「ふぅ…自分で行くから大丈夫だよ…」
「昨日は行きたがらなかったのに、少しは私のことを知ってくれたんですか!?」
「どうせ、行きたがらなくても無理やり連れて行くじゃん…」
「はい、そうですね!」
「なんで嬉しそうなの!?」
「だって天童くんがちょっとでも私のことを知ってくれて嬉しくて///」
よく言うよ…嘘告のくせに…
「ふーん」
胸のモヤモヤに疑問を抱えながら誤魔化すように返事をする
「私、屋上って初めてはいるの!」
「そうなの?」
「天童くんは?」
「僕は葵と何回か入ったことあるかな」
「えー…」
「なんで不満そうなんだよ…」
「だって天童くんの初めてをもらいたかったんだもん…」
「天瀬さんその言い方ダメだから!?」
「え、あ!」
天瀬さんはハッとして、みるみる赤に染まっていき
「そ、そんなつもりじゃないから!」
「へいへい…」
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