放課後デート③
「まだつかないの?」
「んーもうちょっと!」
ナンパ2人組から逃げて10分ほどたっただろうか。
「ここだよ!天童くん!」
着いたのはおしゃれなカフェだった
「やっとついたよ…」
「とりあえず中に入ろうか!」
「うん、そうだね」
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「天童くんは何頼むの?」
「んーDXチョコパフェかな…」
「天童くんって甘党なの?」
「かなり極度のね、天瀬さんはもう決まった?」
「うーん、私は、モンブランにしようかなー」
「じゃあ注文するよ
「うん、よろしく!」
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パフェが来るまではほんとに他愛もない会話をした。
成績はいいのか、大学には行くのか、好きな人、将来の夢…なんかいろんなことを言わされた
特に好きな人はいないって言ったら嬉しそうな悲しそうな顔をしていた。
「あ、きたよ!」
「うん、そうだね」
「一口ちょうだい!」
「やだ」
「えーモンブランあげるからさー」
うっ…どうしよう…
「お願い!だって天童くんがとっても美味しそうに食べるんだもん!」
「…わかったよ、一口だけだからね」
「やった!!」
うん、やっぱりモンブランも捨てがたいな
なんで天瀬さんそんなに赤くなっているんだろう
「間接キス…」
天瀬さんが恥じらいながら言った
「あ…」
やってしまったぁぁぁぁぁぁ!!!!
馬鹿だろ俺!気づけよ!ととと、とりあえず気づいてない風に…
「お、おいしいね、このモンブラン!?」
「で、でしょ!」
「食べ終わったし、か、帰ろうよ!?」
「う、うん!」
「じゃあね!天瀬さん!」
「じゃ、じゃあね!天童くん!」
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「な、なんで天瀬さんついてきてるの?」
「だって私のマンションこっちなんだもん」
「そうなんだ、ぼくはもう着いたから帰るね!」
「うん!私ももう着いたから大丈夫!」
「え、おんなじマンション?」
「そうだよ!私も氷室くんから聞いた時びっくりしたんだよ!」
「へ、へえー」
「じゃあね!天童くん!また明日!」
そう言って天瀬は階段をのぼっていった。
「あ、ああ」
まさかの事実にびっくりしながら俺は別れをつげる
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はあ、今日はほんとに疲れた…
ピロン!
あーどうせ天瀬さんだろ…
『天童くん今日は付き合ってくれてありがとね!明日も一緒に学校行かない?』
えーまた起こされるの?いやだなー
『いいけど、朝早くから起こしに来ないでね』
『うん、わかった!』
『おやすみ!』
『うん、おやすみ』
はあ…また明日も憂鬱な1日になりそうだ…
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