放課後デート②
天瀬さん、ちょっとまってて」
「どうしたの?」
「トイレ行ってくる」
「じゃあここで待ってるね」
(そのまま帰ってくれてもいいのに…)
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はあ…今からカフェに行くのか、めんどくさいな…さすがに今から勝手に帰るのは失礼だよね…
天瀬さんまってるし、そろそろ行こうかな…
天瀬さんの方に向かうと2人組の男達に囲まれていた。
「ねーねー名前何?」
「一緒に遊ぼーよ、奢ってやるからさー」
「ごめんなさい…人を待っているんです」
「いいじゃん、大丈夫大丈夫」
(はぁ…あの人は5分もしてないのに…そろそろ行ってやるか…)
「すみません、それ俺の連れなんですけど」
「あぁ?この子がおまえの連れ?冗談言ってんじゃねーよ。ほんとは知らねーやつだろ?」
「いや、その人は俺の彼女なんだけど」
「嘘つくんじゃねーよ」
「ほんとだよ。なんで嘘つく必要あるんだよ」
「そりゃ俺らからその子を助けるために…」
「つまりお前らは、迷惑になっているって自分でもわかってるんだろ?」
「そ、それは…」
「ほら、何も言えなじゃないか。行こ、天瀬さん」
あの2人組が飛びついてきそうだったからぼくは天瀬さんを連れて逃げることにした。
「ねぇ…天童くん…さっきのって…」
「?さっきの?」
「その人は俺の彼女だって…や、やっぱなんでもない!」
「?」
「そ、そんなことより早くカフェに行こうよ!?」
「なんでそんなに顔赤くなってるの?」
「ななななんのこと!?」
はぁ、ほんとにこの人なんなんだろう…
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