勝手な約束①
「天童くんおはよ!」
「…おはよ」
はぁ…最悪だ
「あれ…元気ないね?」
「いや別に…」
君のせいだよ…とは言えないな…
なんでこうなったんだっけ…
昨日の夜の出来事を思い返してみよう…
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昨日の10時頃…
「橘花先輩先に上がりますね」
「日和って呼んでって言ってるでしょ!お疲れ様!」
あーやっぱ日和さんは可愛いな…癒されるっていうか…
人懐っこい犬みたいな感じで…飼ったことないからわかんないけど
「先輩も早く上がってくださいね」
「うん!あとちょっとやったらね!」
この人絶対あと3時間はやるな…
店長だからって全然やめようとしないし…
「はぁ…日和さんと一緒に食事行こうかなって思ってたのになー(棒)」
すると先輩は目を輝かせて
「え!?まってて!すぐ片付けるから!!」
「はいはい…」
この人はほんとに食べるのが好きなんだよな…
「よし、じゃあ行こう!」
「そっすね…何食べたいですか?」
「うーん…今日はハンバーグで!」
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「いやーお腹いっぱいだよ〜」
「そうだですね…あ、ちょっと待っててくださいね」
「はーい」
俺はトイレに行くため席を立った
3分くらいして帰ってくると
「響くんにメッセージ来てたから私が返しといたよ!」
「ああ…そうなんですか…ありがとうございます」
俺に連絡してくる人は珍しいな…
誰だろ…?
ん?なんかおかしいな…あ、
「なんで先輩俺のパスワード知ってるんですか!?」
「ふふん!私は店長だからね!」
「いやそれ説明になってないですから!?」
「まあまあいいじゃないですか。」
ピロン!〈新着メッセージが届きました〉
誰だよ…今大事なとこなのに…
『明日は何時に来れば良い?』
は?何いってんのこの人。もしかして…
「ねぇ先輩…もしかして勝手に明日一緒に登校する約束しました?」
「いやそんな約束してないよ?」
よかった…流石の先輩でもそんなことはしないか…
じゃあこの人どうしたんだ?あ、送り間違えたのか?
「私がしたのはこれから卒業までずっと登下校する約束だよ!」
……は?何言ってんのこの人
「あの先輩…よく聞こえなかったんですが…」
「私がしたのはこれから卒業までずっと登下校する約束だよ!!」
まじかよ…もっとタチ悪いじゃないか…
『あの、先輩が勝手に返信してました』
『え、じゃああの約束は…?』
『あの…無かったことに…』
『…うん、残念だけど…仕方ないよね…?天童くんが嫌だもんね…』
くっそ!こいつもめんどくさい…
『いいよ…一緒行こう』
『え、良いの!?』
こいつ…
『うん、じゃあまた明日…』
『うん!』
「話終わった〜?」
「はい終わりました」
「じゃあお会計しようか!」
「はい、そのあと少し話がありますよ、日和」
「え///」
「日和にはもう先輩って呼びませんし、さん付けもしませんから」
ふっ、年下から呼び捨てされるのはかなり屈辱だろう!
ほら、屈辱のあまり固まってしまってるぞ!
あれ?なんか前と全然違うな…すこしどころじゃないぞ…
ブックマーク、高評価お願いします!
あ、前のは一応カクヨムにあります!
読みたいと思った方は読んでみてください!