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森の精霊とドラゴン娘の日常  作者: となゆき
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十三話 洞窟探検その三

 本物と偽物の戦いが今始まる!

「我らはこの洞窟の試練! そなたたちのおかげで本来の形と大きく異なっちゃったのよっ!」

「これが終わったら再現訓練の続きを……」

「何言ってるん試練妹!?」




「というわけで無事にリリーと合流したのよ!」

「トナカイ、私の偽物と一体何をしていたの? よく見たらモフモフの乱れ……ちょっとお話、しよっか」

「リリーの目の光が消えてるのよ!? あと何なんモフモフの乱れって!」

「私ほどのモフモフマイスターになったら、モフモフ感とか女の勘でなんでも分かるんだよ」

「そうなんねぇ……リリーを完全再現するお手伝いをしてたのよっ!」

「有罪、極刑」

「判定が早くて厳しいのよ!?」

「トナカイは後でじーっくりとお話するとして……そこの偽物から先に始末……お話しようかな?」

「漏れ出た本音が物騒なのよ」




「ここを通りたくば、我らを倒すのよっ!」

「ちなみに、この先にはお宝が待ってるよ」

「そうなんねぇ」

「お宝……ドラゴン的に見逃せないね。せいっ!」

「っ!? 問答無用で攻撃してくるとは…… 返り討ちにしてあげるよ」

「リリーと偽リリーの戦闘が始まっちゃったのよ」

「まだ我の説明終わってなかったのよ……」

「ドンマイなのよ」




「せいっ、はっ!」

「大ぶりな攻撃だね。そんなんじゃ当たらないよ?」

「実況のトナカイなのよ! 偽リリーがリリーの攻撃を難なく捌いてるのよー!」

「よそ見とは余裕なんねぇ。遠慮なく叩きのめしてあげるのよ!」

「むふー、トナカイに油断なんて時々しかないのよ!」

「っ、さすが本物なのよ!」

「最初から槍で戦ってる辺りが偽物って感じなのよ。そんなん当たったら危ないのよーいしょっ!」

「くっ……戦闘で相手の心配なんかしている場合じゃないの、よっ!」

「トナカイ、命は大事にしないとダメだと思うのよ? ほいっ、足元がお留守なのよ」

「おっと!? なかなかの棒さばきなのよ……更にペースを上げるのよーっ!」




「私の偽物のくせに、なかなかやるね」

「ふふっ、あなたが自分の性能を十分に活かせてないんじゃないかなっ! せいっ!」

「っ確かに翼を攻撃に使ったことはなかった。今後の参考にさせてもらう」

「次があればね? このまま本物を倒して私がトナカイのモフモフを頂いちゃおうか「死ぬがよい」!? 動きが変わった……」

「今のは聞き捨てならない。トナカイのモフモフは未来永劫私のもの……よって、跡形もなく消し飛ぶがいい、--っ!」

「危なっ!? まさか溜めなしでブレスを放つなんて……油断できないね」

「このまま押し切る」




「リリーの表情が消えたのよ。怒りに我を忘れてるなのよっ!」

「よそ見してると首がなくなるのよ? トナカイ必殺首刈りっ!」

「おっと!? 危なかったのよ。トナカイじゃなかったら首がサヨナラしてるところなのよ!」

「!? 確かに当たったはずなのよ!」

「トナカイ精霊だから首切っても死なないのよ?」

「どうりで魔力の量がおかしいと思ったのよ……人間でないなら完全再現できていなくても仕方がないのよ」

「本人の見た目と能力だけ写し取ってたんねぇ。ちなみにリリーはドラゴンなのよ!」

「それは分かってたのよ。翼やらしっぽ生やしてブレス吐いてる姿から簡単に想像できたのよ」

「そんじゃトナカイを倒すのあきらめてリリー実況に戻るの「それとこれは話が別なのよいしょっ!おっとー、それは残念なのよーっ」



 トナカイとリリーの戦いは次回まで続く!


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