決意〜〜やっぱり戦い少ない〜〜
2月中頃までまたは3月末まで書く時間取れない。
時間が欲しい
(どうしよう、どうするのが一番いいの?)
アリスは悩んでいた。
(自分は何のためにここに来たの?)
(死ぬため、この苦しみから逃げるため。)
(なら、何を考える必要があるの?)
(『私が必要』と言われたから)
(でまかせに決まってる)
(魔眼は発動しなかった)
(《最強》だよ?それくらいどうとでも出来るはすだよ)
(望みは持っちゃダメ?)
(今までそうやって何度傷ついたの?)
「はぁ、考えまとまんない。」
アリスはかなり小さくため息をついたつもりだったがどうやら聞かれていたようだ。
「むつかし〜顔してるのです。そんな時は美味しいものを食べるといいのです!」
「・・・えと、誰?」
「この城の副料理長やってるのです、オルトロです!よろしくです。それよりご飯食べないのです?準備はとっくに出来てるのです」
「あ、気づかなかった、ごめんなさい。いただきます。」
アリスが悩んでる間に気づいたら美味しそうな料理が目の前に並んでいた。大皿から各自取る形式だ
「なんかこの子ケルベロに似てるわね、髪の色は薄いピンクって真っ黒なケルベロと違うけど」
「・・・だって俺の子だからな似てて当たり前だ」
「は?妹とかじゃなくて?だってこの子10歳くらいじゃない、年、近すぎない?」
そう言ってからある事を思い出す。
魔族の寿命は人間族のそれよりはるかに長いことを
「この子は確かに10歳だが5歳の時から修行して、今はこの城の副料理長だから私も鼻が高いよ」
そう言ってマスティマはオルトロの頭を撫でた
「ふに〜母上に褒められたのです。もっと頑張るのです!」
「はは、うえ?・・・ええ〜、マジで言ってるの・・・」
余計に混乱してきたアリスであった。
「そうそう、マスティマはこの国の〈軍団長〉兼王妃だから、まぁそう言っても恭しい態度嫌いで堅苦しいのも嫌だから普通にされるのがいいってさ。さあ冷める前に食べようぜ。」
やっと食事が「「やったーごはんー」」
「コラ!走んなゆうてるやろ!」始まらない・・・
「今度は何よ、誰の子?」
「レイファとアヌビス、双子の兄妹だね、この国、出来るだけ食事は一緒にってスタンスだからすぐ慣れるよ」
〜〜食後〜〜
「では、ここがアリス様のお部屋でございます。何かありましたら中のベルを鳴らしていただくと駆けつけますので」
アリスはギルダに部屋を案内されていた。風呂やトイレも部屋に完備されているらしい
「ありがとう・・・おやすみなさい。」
(ふぅ、今日濃すぎ。色々考えないと)
アリスが今日言われた事を考えて2時間、少し考えがまとまったものの目が冴えて眠れなくなってしまったため少し出歩く事にした
(城の中は自由に歩いて良いってことだからね)
広い方ではある城を歩き回っていると声が地下室の方から聞こえてくる。何か争っている様子である。
「何?喧嘩?こんな時間に・・・」
「おや、アリス様、眠れませんか?」
声をかけてきたのは狼耳の執事ガルムだった
「あっ、少し歩こうと思って、そしたら何か声が聞こえてきたから。」
「なるほど、この声はバトとケルベロですね、もしよろしければ見ますか?」
「何をしてるの?」
「見たらわかります。ではこちらに」
ガルムに連れられて地下に行くとそこには大きな扉があった。その先の光景にアリスは目を見開いた
「ダメ、突きが甘い。連撃だけに気ィ取られんな」
「わかってる!・・・チッ、オラァ【炎槍の貫手】、【雷掌】、【風脚剣】!」
「うーん、もうちょい。でもストップ、お客さんだ」
「・・・む、気づかなかった、すまない。」
そう言うとケルベロは汗だくになりながらアリスの方を向いた。
「いえ、殆ど見えなかったので大丈夫です」
三属性同時発動すらとんでも無いのにそれを無傷でいなすなんて芸当アリスには理解不能だった
「ふふっ、でもなんかすっきりした顔だね。なんかあった?」
「ええ、しばらく考えていたけどこれと言った答えは出なかった。でも、食事中にレイラン?とタウラ?の双子の喧嘩を見てたらスキルとか身体能力とか、そういう差がやっぱり嫌だなって、双子なのにまるで違う家の子みたいな差が生まれつきあるなんてダメだと思う。」
「答え、出たみたいだね。」
「いえ、出てない。でもここに来た理由はもうどうでも良くなった。自分が傷つく分にはなんの問題もないけど他人が同じくこのシステムのせいで傷つくのは嫌ってだけ。結局は自己満足よ」
「いいんじゃない?どの国でも《王》は自分勝手だよ。ケルベロも僕の我儘で王さまやるからね」
「?、どういう事?」
「僕達が他の《王の器》を探す旅の間この国の王さま、ケルベロだもん。まぁやる仕事いままでと何も変わらないけどね〜」
「?、どういう事?」
「僕達が他の《王の器》を探す旅の間この国の王さま、ケルベロだもん。まぁやる仕事いままでと何も変わらないけどね〜」
あまりにも適当すぎる王さまっぷりにアリスは少し呆れた
「《神殺し》を手伝うとは言ったものの今の戦い見てるとやっぱり私弱いのかな、レイファの言った通りに」
「そだね」「そうだな」「そうですね」
まさかの3人同時肯定にアリスはかなり傷ついた
「まぁ《神託》受けるレベルまでには鍛え上げるつもりでいたから気にしなくていいよ」
「じゃあ早速明日から修行ね」
ここからアリスの地獄が始まる
〜〜双子の喧嘩〜〜
「「おねーちゃんだれ〜?」」
「あれはお客さんやから失礼の無いようにね」
「「はーい」」
迷惑かけて怒られないようにただ静かにご飯を食べている二人だが興味津々と言った様子でアリスを見つめる二人、
(・・・なんか話しかけた方が良いかな)
「えと、二人は将来の夢とかってあるの?」
話しかけられた!と言わんばかりに目がキラキラとした二人は交互に言う
「ぼくはおとうさんみたいにまちのわるいひとをつかまえるひとになりたい!」
「わたしはおかあさんみたいにつよくなってたたかいたい!」
(警察官と軍人?まぁ、あの二人の子なら大丈夫ね)
「なるほど、きっとなれるよ」
「「やったー」」
「でもレイランはせんとうけースキルもってないだろー、むりっていってるじゃんか」
「そんなことないもん!おかあさんはなれるっていってるもん!」
「そんなことぼくにいちどでもかってからいってよよわむし!」
「ううう、タウラだってぜんあくのくべつついてないしてかげんできないじゃないかのーきん!」
「あくにてかげんなんかいらないんだよ!」
「コラ!また喧嘩して!何回言ったらわかんねん」
レイファは諦めると何もできないとレイランを慰めアヌビスは軽犯罪者も殺す気か?とタウラを諌めた
(なんか悪い事言ったかな)
「あーあ、また始まった。いつものことだから気にしなくていいよ」
バトはアリスが責任を感じないように慰めた
(そうか、自分以外に悩んでる人っているんだ。いままで誰とも関わってこなかったから知らなかった)
この事がアリスが道を選ぶきっかけになったのだった
次は戦いっぽい何かだけになりそう(確信)
頭の中に物語はできてるのにな〜