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第27話 選択肢

 更新遅れました。

 「そういえば告白はどうなったんだ?」


 竜也のその言葉はさっきまで俺らの間でしようとしていたことを蒸し返すものだった。俺的にはもう完全に告白の雰囲気でないので流したいものであったが、竜也は俺のそんな気持ちを察しているのかわざとやったのか、また話を戻しやがった。


 「こここここ」


 「歌川ああああああああああああ」


 告白という言葉を聞いて顔を真っ赤にした俺と歌川であるが、歌川の方は俺以上に動揺していて鶏のようにこここしか言っていない状況になっていた。フリーズしていた。


 「大丈夫か?」


 「こここここここここ」


 「あ、ちょっとからかいすぎた」


 「竜也ああああああ~」


 俺と歌川をからかうつもりで言った竜也だが、そのせいで歌川が完全にフリーズしてしまったじゃないかよ。


 「どう責任を取るんだよおっ!」


 「責任と言ってもな。責任を取るのはむしろ小田だろ」


 「その責任じゃない!」


 「責任という言葉でその意味を、まっさきに連想するのはどうかと思うが……まあ、いい。今のことは、俺が調子に乗りすぎていた。2人があまりにも純情すぎてからかってしまった。悪い」


 「謝るのはいいが、この状況はどうするんだ?」


 「……」


 「歌川のフリーズ状態を解いてあげてっ!」


 神流川の夜に俺の鋭い突っ込みの大きな声だけが鳴り響いた。


 少し時間が経つ。


 「ごめん。動揺してしまって」


 「ああ、大丈夫だ。もう、落ち着いた?」


 「ええ、どうにか」


 「悪かったな、2人とも茶化して」


 「本当に反省しているの?」


 「そうだぞ、反省しているのか?」


 歌川と俺で竜也を責める。

 竜也もさすがに俺達2人に責められたことで不利な状況を悟ったのか余計な言い訳をせずに調子に乗りましたすみませんと思いっきり土下座をして謝ってきた。


 「土下座!?」


 「そこまでやるか、おい」


 歌川は竜也が土下座をしたことへの驚き。俺は、竜也のその行動に呆れたの言葉を発した。


 「俺が悪うございました」


 「「……」」


 なんか土下座までされると今度はこっちが悪いような気がしてしまう。

 俺らが悪いのか?

 う、うーん。

 俺と歌川がこの状況に混乱しているところに新たに人がやってくる。


 「おい、おめえら何をしているんだ」


 1人の武士がやってきた。かなりいい鎧を着ていることから滝川軍の中でもかなり上の地位にいることは間違いのない人だ。


本多正晴ほんだ まさはる様」


 歌川はその男の正体について知っているようだった。


 「本多?」


 俺はその苗字に違和感を覚えた。

 本多といえば、徳川の家臣の本多忠勝や本田正信、本田正純などが思い浮かぶ。


 「小田君。本田正晴は、多分今頭の中で考えていたことだと思うけど徳川家に仕えていた本田家とは同族の人だよ。詳しいことは忘れたけど確か本多忠勝の家臣だったけど滝川軍に所属するようになっていたはずよ」


 「じゃあ、あの本多の人なのか」


 「あまり平八郎殿の話をしないでくれないか。私は、あのお方が苦手でな。だから、或時滝川殿に誘われてこの軍に参加することにした」


 「本多様。それで何か用があるのでしょうか?」


 「滝川殿から北条の忍びが周辺に潜んでいるかもしれないから歌川殿は十分気をつけろとの仰せを伝えに来た。そこの男は先ほどまで見ていないが怪しいものではないだろうか?」


 「いえ、大丈夫ですよ。この人は私の知人ですから」


 「ならば、いい。だが、くれぐれも北条の忍びには気をつけろよ」


 「はい。お心遣いありがとうございます」


 本多正晴はそれだけ言うとまた滝川軍の陣地へと帰って行ってしまった。しっかし、歩き方は本当豪快な人だな。背がでかいので歩き方も大きかった。あれが、戦国武将の威厳というものなのか。


 「ここが戦国時代だと本当に思い知らされるな」


 「ああ、そうだな……だが、小田。正確に言うと今は安土桃山時代だぞ」


 「……それいろいろと全否定することになるから戦国時代ということにしておこうぜ」


 「2人とも何の話をしているの?」


 俺達の会話が意味不明だと歌川は言った。

 さて、話が元に戻る。


 「告白は?」


 「「話をもとに戻すな(さないで)っ!」」


俺と歌川の同時突っ込みが竜也にいく。


 「あはは。そこまで息ぴったりに言わなくても2人の仲のことは分かっているから」


 「……竜也のそういうところが嫌いだわ」


 「私も」


 俺と歌川は2人して竜也の嫌な部分に同意する。意地が悪い。


 「まあ、いいや。2人の話はもうやめることにする。で、これからの話だがいいか?」


 「これからの話?」


 「ああ、今が神流川の戦いの最中だということを忘れていないか?」


 「………………………………………………………………忘れていないぞ」


 「「完全に忘れていたな(ね)」」


 「なぜ、バレた」


 「いや、分かりやすかったよ。今の反応」


 「ああ、見事にわかりやすい反応だった」


 2人して俺の反応ついて言ってくる。

 そんなにわかりやすい反応だったのか。自分の表情というか何かに自信を無くしてきた。


 「そ、そんなことはどうでもいい。で、神流川がどうしたっ!」


 俺は声を荒げて言う。


 「神流川の戦いにおいて滝川は敗れる。そして、北条が勝ち北条は上野にも支配を及ばすようになる。今、俺は北条に。小田と歌川は滝川についている。歴史の通りにやるのであれば北条を勝たせなくてはいけない。でも、歴史に抗いたいのであれば滝川を勝たせるという選択肢も出てくる。さあ、お前たちはどうしたい?」


 竜也は、俺達に選択肢を持ち出したのであった。


 次回更新は明日10時になります。

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