第0話 転移
初投稿です。
これから、更新していく予定なので楽しみにしていてください。
あと、間違えあったら教えてください。
「ここはどこだ?」
下を見ればどこまでも続く乾いた大地。
上を見ればビルなどで遮られることなくどこまでも続く青空。
乾いた風が吹く、人一人いない荒野。
「おいおい、どうなっているんだよ」
当然人一人いない荒野の為、返事をくれる相手はいない。
乾いた空気に声が響く。
ただあるのは焦燥感のみ。
「そうだ。ケータイ」
普段は制服の右ポケットにしまってあるスマホを取り出そうとするが、中には何もない。
アレおかしいなと思い、普段は財布を入れている左ポケットにも手を突っ込む。
だがこちらのポケットも空だ。
「おいおい嘘だろ」
財布やケータイを鞄に入れた覚えはないし、オレはそうゆう気真面目な奴じゃない。
どうも記憶が曖昧だ。
こうゆうことを夢心地というのだろう。
ん? 夢心地
そうかこれは夢だ。
どうせすぐに目を覚ます。
そう思いたいのだが、やけにリアルな感じだ。
気味が悪くなり、頬をつねったり、体をストレッチしたりとして目を覚ませようとするが何故か夢の中のはずなのに、夢の中の自分が目が冴えてくるという奇妙な感覚がある。
結局目は覚めないが何となく思い出してきた。
確か高校の昼休みに、幼馴染とスマホゲーム『ドラゴンキラー』を一緒にしたあとに、古典の授業を受けていた。
確か先生に名前を呼ばれた時、運悪くマナーモードにしていたスマホがいきなり鳴って……。
思い出した。
オレがこの現状に立っている理由、スマホには『ドラキラ(ドラゴンキラーの省略形)』を運営している『never land』からあの時招待メールが届いたんだ。
「雪サクラ様」
貴方を異世界に招待します。
色々戸惑うと思いますが、何とか頑張ってください。
向こうに無事着くことができたのなら、こちらからささやかな贈り物を用意させていただきます。
never landより
そうだ。メールを開いたら突然床に魔方陣が現われて――この現状に至る。
あのメールを信じるならここは異世界ということになるのだろう。
ピロリン
突然メールの着信音みたいな音がして振り返るとプレゼントボックスがあった。