熱血教師、決意する!!!。
「ガラッ」ドアを開けた。心臓がばくばく言っている。生徒からの冷たい視線を感じる前に
挨拶しないと、、、。そう思い、口から出てきた言葉は、、、「おっはよーーー∂∀∂今日からよろちくび☆★☆」
しーーーーーーーーーん(3度目)
俺は......俺はなんてばかなんだ......こんなこと口に出そうと思ってない。緊張のせいだろうか......
残念ながら頭の中にこの挨拶がインプットされているらしい。もう終わりだ、、、そう思ったとき.....。
「あはは!本田、、、よろちくび先生だっけ?なかなか面白い先生じゃん。これからよろちくび。」
一番後ろの席の松本 俊也が言った。すると皆が笑った。「アハハハ」「アハハハ」「アハハハ」
[なぜ俺が言っても笑わないくせにお前らぁ!]とんでもなく、くだらない事で俺は何を怒っているんだ、、、。
そうだ。先生の名前で遊んではいけないということを教えなくては。
「松本くん!先生は"よろちくび"という名前ではありませんよ!!!。」
すると「あん?お前がよろちくびよろちくび言ってるからだろうよ?うっせえんだよ!新任教師が!!!。」
コッコココココ、コイツとてつもなくヤバい!!!!!そこらにいる問題児とは訳が違う。
さすがにさっきまで笑っていた生徒達も静かになった。ここは先生として、、、。そう思ったとき。
「松本俊也はいねえかあ~~!!!」聞き覚えのあるその怒鳴り声は前に怒鳴っていた髭面教師だった。
見るからに怒っている。眉間にシワがより、小さな声で舌打ちをしているのだ。
「ここにいるけど。どうしたの?HI・GE・DU・RA・ZI・ZI・I・^_^」
松本が笑いながら言った。すると
「うるああああああああああゴルアアアア」髭面の教師は怒鳴りながら逃げる松本の後を
追っていって二人の影は廊下から見えなくなった。これはヤバい。とりあえず松本の親友の島崎優也に
話を聞いた。「いつも松本はあんなんなのか?。」すると「いつものことだよ。」と言ってきた。
予想以上に島崎が優しい口調だったのでお前ら本当に友達か?と思った。
その後普通に授業をして皆を帰らせてから、俺は職員室で衝撃の出来事を知る。
なんと松本がサッカーをしていて蹴ったボールがキーパーの腕に当たり、骨折させたらしい。
本人は謝りもせず、「シュートしたボールを取れなかったあいつが悪い。」と言っているらしい。
だがケガをした男の子は、わざとボールを腕を狙ってけってきたと言っている。
「よくも俺のクラスの生徒を、、、!!!。」
しかもケガをした子は髭面教師のクラスの子だったらしいのだ。
ここは教師として......!!!
「安心してください。松本の事は俺が担任として解決して見せます!!!。」
と俺は決意し、言ったのだった。