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坐骨神経痛闘病記

作者: 有坂つくも


 しょっぱなから大嘘ぶっこいたタイトルですが、坐骨神経痛ざこつしんけいつうは闘病ではなく。闘症です。

 みなさんは坐骨神経痛というものをご存知でしょうか?

 TVで聞いたことがある。大好きなスポーツ選手やタレントがかかった事を聞いたことがある。家族が患っている。もしくは筆者と同じように現在痛みと戦っているなんて言う人もいるかもしれませんね。

 そもそも、坐骨神経痛とはなんなのか? 坐骨神経とは脊椎から両足に走る太い神経を差します。脊椎からお尻を通り太もも袋はぎ足にまで到達する一本の太い神経です。


 坐骨神経痛は闘病ではなく、闘症といったのは神経痛自体は一つの症状でしかなく、原因は他にあるということです。

 坐骨神経痛が起こる原因は、椎間板ヘルニアやお尻の筋肉である梨状筋が原因のもの。さらに言うなら原因不明のものまで様々です。


 では、一症状である坐骨神経痛とはどんなものか気になりますよね。

 坐骨神経痛の症状は足やお尻の痺れや痛み。ただそれだけ! ですが、その痛みが最大の曲者だったりします。

 坐骨神経痛には二つの状態があります。急性期(急性症状)と慢性期(慢性症状)です。

 この急性期の痛みがとんでもなく痛い!!

 例えるなら足の神経を引っ張ってバイオリンを弾かれる。肉離れが足全体で起きる。足を一寸刻みにされる。といったぐらいに痛いです! しかも、それが短くて10分~30分続くんですから発狂寸前までいきます。

 これは大げさではなく本当の話! 筆者自身は特別痛みに弱い方ではなく。むしろ、強い方なんですが。神経を直接刺激される痛みというのは筆舌に尽くしがたいものがあります。

 立つのも絶叫し、歩くのも絶叫し、トイレに行くのですらも絶叫するほどです。

 かくいう筆者はトイレに立つたびに、布団へと帰ってきて涙を流しながら痛みが去るのを待っていました。


 そして、坐骨神経痛になる原因とは何かですが、ぶっちゃけて言うと本人の不摂生だったりしますから、自業自得と言えるかもしれません。

 ですが、これを見られている方も人ごとじゃありません! 『若いから~』だとか『体は頑丈だから』とか関係ありません。

 あなたはきちんとバランスよく食事を取り、姿勢正しく運動を欠かさずに生きていますか? 胸を張って生きていると言われる方は、関係ないと思っていいんじゃないですか? ただ、“原因不明”の坐骨神経痛もあることを忘れずに……


 さて、老人や男性に多いと思われているこの坐骨神経痛、意外と女性に多かったりします。

 妊娠などが原因で骨盤がズレて坐骨神経痛になんて、意外と多い話なんです。

 

 まだ、坐骨神経痛になった事がない人は予防作で簡単に防げます。

 そんなのは簡単、正しい姿勢正しい食生活、あとは背筋と腹筋を適度に鍛え保持するだけ! まぁ、こんな品行方正な方は筆者の周りで見たことはありませんが。

 

 なってしまった人やなりそうな人はお気をつけください。

 こんな症状を感じた事ないですか? 過去に腰をやらかした。座っているとお尻や足に痺れを感じる。

 坐骨神経痛の出始めかもしれませんよ?


 現在なってしまっている人は、急性期なら痛む患部をアイシングして絶対安静にすること! アイシングとはアイスノンや氷のうといった冷たい氷で炎症を起こしている患部に押し当てて、ひきつるような激痛を抑えて痛みを麻痺させることですが……

 ただ、アイシングと言っても、これがとてつもなく痛い!! 冷やしている最中は肉離れを起こしたような痛みから筋肉をゆっくりと足から引き剥がすような痛みが走ります!

 筆者はそれに耐え切れずに約三十分間も脂汗を流しながら耐えました。


 そこで考え出したのがあったかつめた~アイシング! 急激に痛みが起こる理由は、あまりの冷たさに筋肉が一気に収縮して、幹部が痛みを増す。ならば、筋肉をいきなり冷やさずに徐々に冷やせばいいじゃないか!って発想に至るわけです。

 やり方は簡単、お風呂のシャワーを38度設定にしておき、患部に当てて徐々に温度を下げ、最終的には水で患部を冷しきる。そのあとであらば氷でアイシングしても氷に近い温度まで慣らされた筋肉は急激に収縮しません。

 ただ、これは個々の体質にもよりますから、一度やって痛みが引かない。痛みが増した場合は即座に中止してください。



 次に慢性期ですが、急性期とは逆に温めなければいけません。半身浴などして血行をよく保ったほうが痛みや痺れもマシになってきます。

 そして、慢性期は急性期と違いそこまで激しい痛みは起こりません。常に鈍痛があるか足に痺れを感じるぐらいでしょう。しかし!

 大概の失敗した方はここで「もう大丈夫!」などと思い、体に無理をさせて急性期に逆戻りなんて事も多々あります。

 酷い場合には急性期→慢性期→急性期とこれがエンドレスになる方もいらっしゃいます。こうなれば非常に困難な日々が待っている事請け合い! 完治するのも難しくなります。

 そう、坐骨神経痛は完治する病気なんです! 中には一生付き合って行かないといけないなんて思っている人もいらっしゃいますが……。具体的な方法は生活環境の改善(硬いベッドにする。姿勢正しくする。背筋腹筋の筋肉を鍛えて神経の圧迫を防ぐetc) 外科的治療(椎間板ヘルニアが酷い場合)などで完治して、再発を防ぐ事ができます。


 注意事項としては痛みに耐え兼ねて、近くの評判もよくわからない整体院などで治療しないこと!

 急性期は大体3~7日程で終わります。 一日目が最大に痛みが強く、日にちが立つにつれて痛みはマシになりますので、最低でも三日安静にして痛みが少し落ち着いてから、お近くの整形外科でMRIなどで見てもらいましょう。

 坐骨神経痛は原因である病によっては治療方法などが変わってきますので原因をきちんと判別してから、完治を目指しましょう!


 最後に前述しましたが坐骨神経痛はものすっっっっっごく痛いです! しつこいようですが理性の吹っ飛ぶぐらい痛く。他人に気遣う余裕がなくなるほどだと言えます。

 ですが、それを支えてくれる人間(恋人や奥さん、親家族)は見ているだけで、心に同じだけの痛みが走っている事を忘れないでください。

 なんとかしなきゃと思う焦燥感、そして、見ていることしかできない無力感で心が辛く痛い思いをしているのを決して忘れず、痛みがある程度収まってからでも、感謝の言葉を掛けてあげてください。

 決して、お前にこの痛みがわかるかぁなどとささくれないように! 


 

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