2学園内 大広場
なんか……RPGじゃないですね、これ……Orz
でも、楽しんでいただければ幸いです。
▽そんなたわいもなくどうでもいいことを話しているうちにカザマとナナギは学校についた。
▽2人は学校の門をくぐって真っ直ぐ進み大広場へと向かった。
▽大広場にはカザマたちと同い年の子供達と先生達が大勢集まっている。
「うひょ~! スッゲェ人数だな!」
「普段はコース別で集合場所も別れるから総合で集まるとやっぱり人数あるよな~」
▽実際、別コースの人との交流もあまりないのでカザマとナナギのようなことがないかぎり別コースの友達はほとんどないのが当たり前だった。
「カザマくん!」
「げっ!」
▽そこにいたのはカザマのクラス担任であるミコトだった。
▽ミコト先生。35歳。勇者コースをまとめる先生であり、独身の悲しい女性でもある。
▽問題児のカザマは大きな悩みの種であり、カザマにとっては脅威を感じる人物である。
「ど、どうしたんすかミコト先生。今日はおれ何も……」
「わかっています。ただ私は遅刻をしていないカザマ君を久しぶりに見たので感激しているだけです」
「感激って……おい、カザマ。お前一体今まで何回遅刻してたんだよ」
「う~ん、遅刻していない回数を数えたほうが圧倒的に早い回数はしたかな」
▽まったく罪悪感を感じていないカザマにナナギとミコトはため息をつく。
「まぁ、今日は皆さんの素晴らしい門出の日ですからね。今までのことは今となっては良い思い出です」
▽そう言ってミコトは先生らしく笑ってみせる。
「とか言って先生。実はもうカザマの面倒見なくていいからせいせいしてるんじゃないですか~?」
▽ナナギがそう言うとミコトはピクリと肩を震わせた。
「な、何を言ってるのカシラ? そんなことあるわけアリマセン」
「(うわっ当たった!? ゴメン先生……)」
▽そうナナギは心の中で謝った。
「そう言えば先生。ミッションとチーム発表ってどうやってするんすか?」
▽当の本人はまったく気がついてないため、1人お気軽な質問をした。
「チームはもうこちらで決定していますから、後で番号札を渡します。同じ番号の人がそれぞれ同じチームとなるわけですね」
「え~、番号札なんてまどろっこしい事しないでコースと名前を書いてくれたらいいのに」
▽ナナギがめんどくさそうな声を出す。
「それはそうですが……つまり札を渡された時点から試験は始まっている。ということです」
「ミッションは?」
「チームが3人全員集まったあと、学園長室に行ってください。学園長直々に発表されます」
「はーい」
「あの、先生。おれんとこは『縁起でもないことを言うんじゃない』って言われて教えてもらえなかったんですけど、もしミッションを1年以内にクリアできなかったらどうなるんですか?」
▽ナナギがそう尋ねるとミコトの顔が少し青ざめる。
「絶対に合格しなさい」
▽そう言ってミコトは2人のもとを離れた。
『?』
▽カザマとナナギはお互いの顔を見て首をひねった。
セーブ:2 カザマ・ナナギ 学校内の大広場
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