表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/28

19トイとリイの再会

▽アップロードしますか?


 ▽はい ▼いいえ


▽この度、皆様により読みやすい状態にするため、少し行を開けるという地味な変更を行いました。


▽この変更がきっかけでさらに読みにくくなった、などということがあればぜひご連絡ください。


▽それではゲームを続けますか?


 ▽はい ▼はい


 ▽ルチアとリイは村の人に聞くのを諦め何かヒントになるようなものはないか闇雲に探すことにした。


 ▽そして二人は今、村人がいない村の一番奥にやってきている。


「ねぇルー兄さん、私ずっと気になっていたんだけどどうしてルー兄さんはそんなの前髪が長いの?」


「……伸びるから」


「じゃあルー兄さんの好きな食べ物ってなぁに?」


「シチュー……」


「ルー兄さんは兄弟とかいるの?」


「いない……あの」


「え、何?」


「さっきから言ってるルー兄さんって何……?」


「え?」


 ▽リイが目を純粋にキラキラと輝かせながら首をかしげる。


「急に呼び方変わったなって……」


「だって私、お兄さんたちともっと仲よくなりたいもの。だからカー兄さんにナナ兄さん、あとルー兄さん!! ……ダメ?」


「……いや、別に」


「やったぁ!!」


 ▽リイはその場をとても嬉しそうに駆け回った。


「(あぁ、はやく夕方にならないかな……)」


 ▽今まで年中引きこもっていたルチアはもはや精神的な限界が近づいてきていた。


 ▽前髪で顔を隠していてもローブを深くかぶっていても中にいたときより外の方が明るい。


「(せめて……日陰に入りたい)」


 ▽そんな事を思っているルチアに手を差し伸べるように少し強い風が吹く。


 ▽その風の方を向くとそこは村と森の境界線のようにたくさんの木があり、しかしじっと見れば確かに存在する、小さな子どもが一人ずつなら通れそうな人の手が少し入っている小道があることに気がついた。


 ▽ルチアがその道をじっと見ているとルチアより前を歩いていたリイがルチアの元へ戻ってくる。


「ルー兄さん、どうかした?」


「この先って、何かあったり……するの?」


 ▽そうルチアが尋ねるとリイは不思議そうに首をかしげる。


「ここは村の一番奥だしその森の中へ行っても何もないよ」


 ▽ではあれはなんなのか。


 ▽この様子だとリイはこの小道に気づいていないようだし、別の子どもが遊びか何かで作ったものなのだろうか。


 ▽そう思ったところでルチアは考えるのを止める。


 ▽考えてもし、この小道の理由がわかったとしても自分にはどうでもいいことだろうし、何よりそれよりめんどくさいのだ。


「(早く帰りたいなぁ……)」


 ▽ルチアは一人小さくため息をついた。



 ▽そして時間は過ぎ、ついに鐘の音が村中に鳴り響く。


「あーあ、鳴っちゃった」


 ▽トイが残念そうな声を出す。


「そうだな、というかそれにしても昨日も思ってたんだけどここの鐘って少し音が大きすぎないか?」


 ▽ナナギの言う通りここの鐘の音は普通のものより大きく感じさせる。


 ▽村全体どころか森の外まで響いていそうなほどだ。


「そうかな? おれは聞きなれてるからなんとも思わないけど……。ただ単に兄ちゃんが慣れてないだけじゃないの?」


「うーん、そういうもんなのかなぁ」


 ▽ナナギは一人モヤモヤしながら首をかしげる。


「それよりリイのやつは宝見つけたのかな?」


「さぁ……あれ?」


 ▽ナナギが足を止める。


「どうしたの兄ちゃん」


「噂をすればあそこにいるのはトイくんの妹じゃないか?」


 ▽ナナギが指差す先にはルチアとリイの姿があった。


「あ、ほんとだ。おーい」


 ▽トイが声をかけるものの、ルチアもリイも反応しない。


 ▽何か様子が変だ。


「行ってみよう」


 ▽ナナギとトイが駆け寄るとリイがルチアに向かって何か抵抗しているようだった。


「いやよ、いやよ! ぜぇったい帰らないー!!」


「ルチア!」


「あ、ナナギ……」


「一体どうしたんだ?」


「私、宝が見つかるまでは絶対に帰らないの!」


「ってさっきから繰り返してて……」


「なんだ、じゃあリイの方も見つからなかったんだ」


「どうせトイの方も見つからなかったんでしょ?」


「どうせってなんだよ、どうせって!」


「あーはいはい。二人ともこんなところでケンカしないで」


 ▽いがみ合うトイとりいの間にナナギが割ってはいる。


「とりあえず一旦家に帰ろう。じゃないとイサノさんが心配するだろうし、それに最初は今日限定みたいに言ったけど二人がいいならまた明日もやればいいよ」


「……え、本当?」


 ▽リイがナナギを見上げる。


「うん、実はおれたちも宝が一体なんなのか気になってるんだ。な。ルチア」


「え……」


 ▽「いや、別に」とルチアは言おうとしたがナナギにものすごい形相で睨まれてしまったため、何も言わなかった。


「ほら、ルチアもうんって言ってるし」


 ▽言っていない。


「トイはいいの?」


「おれが嫌だって言ってもリイはやらせるだろ?」


 ▽そう言うトイは呆れながらも自分自信も気になっている様子だった。


「よーし、じゃあとりあえず家に帰って作戦会議でもしようか!」


「「おー!!」」


 ▽ナナギの言葉にトイとリイは元気よく手を上げた。


 セーブ:19 ナナギ・ルチア トイとリイの村

ここまでご覧いただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ