8学園長室 説明
「おいどうゆーことだよ、説明しろ!」
▽カザマが学園長の机をバンと叩く。
「どうもこうも言葉のとおりじゃ。お前さんが開けたとき、ミッションボックスは金色に輝き、金のメダルを残した。そのメダルには『S』という文字が入っとるじゃろ?」
「でもミッションボックスはおれらのレベルにあったミッションを出すんでしょ!? もしルチアがレベル100だとしてもおれらにSなんてあいませんよ!!」
▽ナナギは必死に反対するがイグリはいたって平然とした様子で机の引き出しを探っている。
「まぁ決まってしまったことはもうどうにもならんわい。ミッションは決め直すことも取り消すこともできんからな」
▽そう言ってイグリはイスに飛び乗り、机に1枚の紙を広げた。
「お主らにはスオカの洞窟に住んでおるドラゴンを倒してもらう。簡単に言えばドラゴン退治じゃな」
「(簡単にって……)」
「ここ半年ぐらい前からここに住んでいるドラゴンが暴れだしてのう。まぁ近くに村などはないからけが人が今のところ誰もいないのが唯一の救いじゃな」
「一応聞いておきますけどそのドラゴンの種類は……?」
「ファイアドラゴンじゃ」
▽その言葉にサッと顔が青ざめるナナギ。
「おいどうしたんだよ」
▽カザマが話かけるとナナギは顔を青くしたまま答えた。
「ファイアドラゴンっていうのはドラゴンの中でも上位に入るぐらい攻撃力が高くて普段はおとなしいけど、一度怒らせればそのドラゴンのマスターでももう手がつけられなくなるらしい」
「つまり……」
「下手したら死ぬぞ」
▽ナナギの言葉にカザマも青ざめる。
「じゃあ頑張ってね2人とも……」
▽そう言って学園長室を出ようとするルチア。
『いやいやいや』
▽そうはさせまいと2人は素早くルチアを取り押さえる。
「テメェ、何他人事のように言って帰ろうとしてんだよ」
「え、だってここまででいいって……」
「言ってない。ルチア自分の都合のいいように記憶変えるのやめろ」
「そうだぞ、おれらは3人で1つのチームじゃねぇか、抜けがけなんてさせねぇぞ。地獄に行くんなら全員道連れにしてやる☆」
「お前昔から思ってたけど性格悪いな」
「うるっせぇ、お前も似たような考えしてんだろうが」
▽そんな会話をしているとイグリが自分の存在をアピールするように咳払いをする。
「まぁそういうことじゃ、道中は仲良くすることじゃの」
「ところでさ、スオカの洞窟ってどこにあるんだよ」
「そういやおれも聞いたことない場所だな」
▽カザマの質問に首をかしげる3人、そしてイグリは「ほぉっほぉっ」と笑いながら机に置いてある世界地図を指差した。
「今わしらがいるのはここじゃ」
▽そう言いながらイグリは地図の左の方を指さす。
「そして今回お主らが倒すドラゴンがいるスオカの洞窟はここじゃ」
▽そう言ってイグリは世界地図の真ん中より少し下の小さな島を指差した。
『遠ーーっ!?』
「まぁほぼわしらの反対側じゃの」
「ふっざけんなよ、じじぃ! こんなん子供だけで行けわけねぇだろ!! 子供の財力なめんな!!」
「いや、そこかよ!!」
「経費の心配はないぞ」
「え?」
「そのメダルはの、この学園の卒業試験生徒の証でもあるんじゃ。まぁなんせ悪いことはしとらんし、皆困ったことを試験として解決していくんじゃ、周りも体外のことは協力してくれるわい。学園長のわしが言うのもなんじゃがアライド学園の評価は世界でもトップクラスじゃからの」
『(世界でもトップクラスだったのか……)』
▽とカザマとナナギは当然思うのである。
▽とことん自分の母校について知らない奴らである。
「まぁ、今日はもう遅い。長い旅になるじゃろうし、出発は明日の朝にすればよいじゃろう」
「それもそうだな、旅の準備もしなきゃだし」
▽ナナギはイグリの言葉にうなずく。
「じゃあとりあえず家に帰って明日学園に集合すっか?」
「そうだね、じゃあまた……」
「そうだ、ルチアはおれらの家から離れてるし今日は俺ん家に泊まれよ」
▽ナナギの提案にルチアは慌てて首を振る。
「え、いいよ迷惑かけちゃうし……」
「お前また家に戻ったらもう2度と家から出ないつもりだろ」
▽ナナギの言葉が図星だったのかルチアは口を閉じる。
「まぁせいぜいがんばることじゃの」
▽イグリはそう3人を見つめながら言った。
セーブ:8 カザマ・ナナギ・ルチア 学園長室
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