酒がなくても宴会ができる人達を書きました。
無
日本語を発してないのに日本語をタイプしていいのか。という問いはさておき、最近のワシである。web界隈はイベントの告知か緊急性のあるニュースしかサラ読みしなくなった。単に体力がないのか、身体が受け付けなくなったのか。小学生の頃追い回された謎の10円玉親父から『お前、ソコじゃねぇ』と、ソロバン弾きながら寿司投げられとるような感覚。
トホホとお中元で頂いたポテトチップにありつくと、改めてポテチという物体には仏様のような丸みがあるという真実に我が全身全霊はガガガーンとひれ伏す。さぁ、ならば。ポテチには丸みがある祭りを、ポテチの丸みに最大の祝杯を。
ほんじゃらげ。と母音を踏もう。紙媒体を開けば、『片方の靴下をなくし思わず手の平に「人」と書く私』『プチトマトの皮を湯むきしながら編集長知らない時代の月刊ムーを編む』。ただそれだけの文章であるが(PS.フィクションです)、オノレは生身が体感し宇宙の七色は実はクソだった真実にギラギラとおのめくは熱、文字向こうに在する人間のとんまな風情、文字に宿りし東尋坊的呪物的気配、昨今の国際情勢『体感は右へ左へ文字転がし』。文字から漏れめくり上がるB面逆再生の世界は、昔博多駅でチャリ女二人に挟み撃ちされ盛大にずっこけた瞬間のスローモーション映像とも似ている。
なんですかポテチというもの。かつてワシは精神病院で暮らしていた。閉鎖病棟で窓が数センチしか開かず禁止の網走だったモンで、息絶え絶えに義母からウーバーしたお花様を飾れば、ナースのおえらいが来て『病院では花を飾ってはいけません(キリッ)』エエ仕事をなさるモンで、じゃあそれではと、近くの八百屋へ脱走。赤、黄色、黄緑、だいだい・・色の生えたプチトマトを部屋に配置、以後我が室内は花はNGだが野菜は飾ってもオッケーというルールが産まれた。
ココでの生活はラッキーなことに暇なうえ不便だったので、コムデギャルソン仕様の雑巾を縫い新大久保霊子と名乗ったり、トリュフォーに自動書記で手紙を書いたら呪いのような返信が来たり、大統領でなく普通にトランプで勝ち負けを争ったり、患者同士で飲み屋ごっこ遊びをしては。
(以下ハッピーアワー)
新米ママのワシは客の小川さんにタバコの火をつける際いつも服を焦がしてしまう。小川さん『おっと〜、やめてよ新ママー。この背広、大ママに還暦祝いに貰った特注品だよー』ワシ『あっすみません、悪気はなかったんです。お詫びに一杯どうぞ(架空のハイボールと焼きスルメ)』小川さん『もー! 大ママに怒られたら夜のサービスがなくなっちゃうんだからね!(リアル)。気をつけてよ〜。グビグビ(架空の咀嚼)」「すみません。機嫌を直してどんぐりコロコロでもドゥエットしませんか。マイクどぞ(架空)』。
とタバコも架空、カラオケも架空、支払いも架空、もしかしたらこの記憶も架空なのかもしれんが、人間って不便になると勝手に脳内が遊びを産み出す生き物なのやもしれん。
タバコは常に左折。カラオケはただの博多駅の幻聴、スマホはママに怒られる。金も電波も常識もない世界は夢羊的反重力を産む。
常識世界では非常識なココでの暮らしは、我が魂を『ヲレ、アホだろ』の世界へと誘い、いまなお笑いがプルプルと文字を刻んでいる。お客役の小川さんはある晩、洗剤を大量に飲み病室から消えた。ザワつく院内でワシはジョンの #9 Dream 聴きながら亀のポーズをキメていた。胸騒ぎをココロが眺めながら『ジョンレノンすげー!って喜んでるだけの人間こそ、ジョンの願いからもっとも遠い存在なんやもしれんにゃー』。
ジョンレノンって誰?それだけの瞬間だった。
無




