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「無料文化」と「作家の報酬」の微妙な距離感 ヽ(°∀。)ノ

掲載日:2026/03/13

――なろうにおける読者と作者の心理戦


 最近、小説投稿サイト「小説家になろう」で、作者に金銭報酬が支払われる仕組みが導入された。

 読む側は無料のままなのだが、それでも一部の読者からはこんな声が上がっているらしい。


「有償作品とか、なんか嫌だな」

「金のために書いてるのかよ」


 ……まあ、気持ちは分からなくもない。


 なろうという場所は、長いあいだ「アマチュア文化の聖地」のような場所だったと聞く。

 作者は趣味で書き、読者はそれを無料で楽しむ。

 その代わり、感想を書いたり、評価を入れたり、ランキングを押し上げたりする。


 つまり、こういう暗黙の契約があったかもしれない……。


 作者はタダで書く。

 読者はタダで読む。

 その代わり、お互いに場を盛り上げる。


 だから読者側にも、ある種の自負がある。


「この作品は、俺たちが育てた」


 ランキングを押し上げたのは自分たちだし、ブックマークを増やしたのも自分たち。

 そう思えば、「急にお金の話が出てくるとモヤっとする」という心理も理解できる。


 しかし、ここで作者側の事情もある。

 小説を書くのは、実は結構しんどい。


 2000文字くらいの短編ならともかく、連載となれば毎週数千文字以上。


 しかも、なろうでは更新が止まると読者が離れる。

 ランキングも落ちる。


 つまり実質、半分仕事みたいな趣味 (´・ω・`)


 それでいて、「金のために書くな」と言われたら、作者側としてはこう思う。


 いや、じゃあお前書いてみろよ……、と。



 ここで問題なのは、作者の立場によって対応が分かれることかもしれない。

 だいたい、二つのタイプがあるはずだ。



〇人気作家


 ブックマーク数千~数万、ランキング常連。

 書けば読む人が常時いる。


 このタイプは比較的ドライだろう。


「報酬? まあ貰えるなら貰います」


 読者の機嫌をそこまで取らなくても、作者そのものに需要がある。


 いわば、「作家 > 読者」の構図になっているだろう。



〇底辺作家


 ブクマ20とか、PV数も乏しい作者。

 この人たちは切実である。


 読んでください

 感想ください

 星ください


 下手すると、


「お願いします!読んでください!」


 みたいな頼み込む状態になる。


 つまり、「読者 > 作家」なのである。



 同じ制度でも、見える景色が違う。


 今回の「報酬制度」も、この二つの層で受け取り方が全然違う気がする。


 人気作家にとっては、「お、ちょっとした副収入」くらいの話。


 しかし底辺作家にとっては、「……え、僅か十数円のことで読者が離れたらどうしよう」という不安材料にもなる。



 なろうという場所の不思議


 なろうはよく、「読者が強いサイト」と言われる。


 書籍作家の世界だと、編集者や出版社が力を持つが、なろうでは……


・ブックマーク

・評価

・感想


 この三つを握っている読者が最大の権力者だ。


 だから不人気作者は、ときに神に祈るように言う。


「評価ポイ〇トください!」


 これはもう、きっと半分お賽銭箱である。



 ……とはいえ。


 私は思うのだが、作者に少しくらいお金が入る仕組みがあっても、別に悪いことではない気がする。

 むしろ、更新が安定するのではないか?


・モチベーションが上がる

・連載が途中で消えにくい


 というメリットもある。

 なろう最大の悲劇は、「面白い作品が途中で消えること」だからだ。



【結論】


 結局のところ、読者と作者は共存関係なのだと思う。


 作者は読者を求め、読者は作品を求める。

 どちらか一方では成立しない。


 そして今日も、なろうのどこかで作者が叫んでいる。


「評価ポイントを入れて作者を応援しましょう!」


 ……と。



 そして私のような底辺作家は、今日も静かに土下座しているのである。

 深き心の泥沼の中で……。

 現在「――星間覇道 ――  すべてを失った少年貴族と、それを値踏みする女海賊が、帝国の内乱に関わる話」という宇宙SF戦記を連載中です。


 よかったら読んでみてください (*- -)(*_ _)ペコリ

 https://ncode.syosetu.com/n1244lk/

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― 新着の感想 ―
いや、もう共感しかないですね。 以前、質問板で「こんなの書け」みたいな質問にかなりキツいこと書いたんですが、読者のために書くのが作家ですが、その逆もまた真なり、です。 「書くことそのもの」が目的な作家…
>小説を書くのは、実は結構しんどい。 ホントそれ( ˘ω˘ )
運営様が「なろうチアーズプログラム」なるイベントをやっているのはそういうことも考えてのことなんでしょうね。 私なぞは通常でいったらなろうリワードは一年では絶対500いきませんからw だけど、「なろうチ…
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