第92話 ミチは今は朝が忙しいようですよ? (3)
すると佐々木さんは自分の背後に人の気配……。誰かが立っているような気……。気配という奴を感じたらしいから、彼女は自分の顔色を蒼白させ、血の気が引くほど『ゾク!』として、悪寒戦慄を感じるから慌てて後ろを振り返り確認した。
「…………」
そう佐々木さんが後ろを慌てて振り返っても。まあ早朝の教室だから当たり前だけれど、誰もいる訳などなく。
「……可笑しいな?」
佐々木さんの口からこんな言葉が自然と漏れて、彼女はまた首を傾げつつ、正面へと顔の向きを変え──!
早く黒板の掃除をしないといけないわ、と思ったらしいよ。
そして彼女が自分のカバンの中身を机の中に片づけ、終わり、自分の顔を上げると。
「……佐々木、朝早くからお疲れ様……。今日も頑張れよ……」と。
佐々木さんはミチに声を優しくかけられたから。
「きゃぁあああああああああああああああっ! 出たぁ、あああああああああああああああっ! やっぱり出たぁ、あああああああああああああああああああああっ! お化けが居たぁあああああああああああああああああああああっ! 出たぁあああああああああああああああああああああっ!」と。
佐々木さんは真っ青な顔で、自分の全身の毛を猫のように逆立ちさせ、絶叫を上げつつ、ミチに驚いて教室を飛び出したらしいから。
ミチの奴が僕に「(佐々木の奴、大変に失礼な奴だと思わないか?)」と不貞腐れながら尋ねてきたから。
僕は一応はミチが可哀想なので、「そうだね」と苦笑いを浮かべつつ同意をしたのだった。
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