第89話 ミチの幽霊は先生達には見えない? (13)
「そうか……」
僕は多分、自分の肩を落とし、俯く、ミチへと短い言葉を返した。
でッ、返し終えれば。
「何でなんだろうね?」
と、ミチへと告げ。
「でも、まあ、ミチ……。数学の先生には聞こえなくても僕たちクラスメイトにはミチの声が聞こえるから問題はないじゃ、ん」と。
僕はミチのことを心から励ました。
そして終わればまたミチへと「あのね?」と声を優しくかけて。
「(ミチ、あのまま……。数学の先生がミチのことをジュンユーの思うがままに探索していたら。僕達の授業の方がいつまで経っても始まらないから、ミチはジュンユーへと『俺もう帰るから。数学の先生のことはよろしく』と嘆願してくれないかな、ミチ?)」
僕はこのままミチが数学の先生やジュンユーを放置していたら、このまま数学の授業が進まずに終わってしまう可能性があるから。
ミチにうそでもいいから、ジュンユー帰宅をするとうそでもいいから告げて欲しいのだと嘆願をした。
「うん、解った……。小山田了解……」
ミチは僕の嘆願を自分の胸を叩きつつ快く引き受けてくれた。
「──ありがとう」
僕は悩むことなく意見を聞き入れてくれたミチへと嘆願するけれど。
ミチからの返答に方は「…………」と、この通りだから。
(あらあら、ミチって本当に忙しいな)
と、僕が思えば。
「うわぁあああああああああっ! 出たぁああああああああああああっ!」と。
「キョンシーが出たぁああああああああああああっ!」
ジュンユーが、ミチがまた現れ、声をかけてきたと大騒ぎをする声が僕の耳へと聞こえるから。
僕はミチ、ほどほどにね、と思うのでした。
◇◇◇




