第83話 ミチの幽霊は先生達には見えない? (7)
まあ、ミチのお化けが僕の傍にいるとも知らずに、数学の先生は必死に辺りをキョロキョロと探索をしている姿が瞳に映るから。
僕は(数学の先生……。無駄なのに……)と同情、哀れに思うから。
「(ミチ?)」
僕に妙案を早く考えて提出しろと急かすお化けさまを呼んだ。
「(……何だ、小山田?)」
自分の友人の恋が中々上手くいかないからと、自分の両手組み仁王立ち……。そしてイライラと落ち着き無いよう様子を見せていたミチだけれど。
僕が呼べば太々しい様子で、自分の腕を組む行為は辞めて、天井にラップ怪奇現象を起こすことも無く声を返してくれたミチへと。
「(数学の先生に話しかけ、ジュンユーの傍で僕のことを探索しても見つからないよ。だから先生探索するのは辞めたらと教えてあげたら?)」と告げ。
「(なんかさ、ミチ……。数学の先生を見ていると可哀想と言うか? 先生にミチが現れて岬のことを何度も尋ねてくるから、冷やかされているみたいで困っている。だから何とかして欲しいと数学の先生に嘆願をしたのが僕や岬さんならば数学の先生もあそこまで必死に探索をしなかったと思うと言うか? 先ず『そうか?』、『ふぅ~ん』の言葉で片付けて相手にせずに授業を進めていたと思うんだよ。だからさ、本当にミチを探索している数学の先生が本当に気の毒だと僕は思うんだよね、ミチ……。だからさ、ジュンユーと岬さんのことを考えるよりも、先ずは数学の先生を何とか解放してやろうよ、ミチ……)」
僕は苦笑いを浮かべながら、できるだけミチの機嫌を損ねないよう……。
そう、もしもミチの奴が憤怒したホラー映画のように天井の軽天のあちらこちらから、生木が割れる音や天井が軋む音……。
そして教室内の机や椅子、カバン……。教科書にノート、消しゴム、シャーペン、筆箱……。
まあ、その他諸々が飛び交う世界になると大変だから、僕はミチの御機嫌取りをおこないつつ苦笑いを浮かべながら尋ね、嘆願をした。




