第80話 ミチの幽霊は先生達には見えない? (4)
「(そうなのか、小山田?)」
ミチは自分が原因でクラス中がお化け出現で大騒ぎ、パニック……。教室内は混沌した空間へと変わっているのに、コイツは全く気にした様子もみせず。
「(う~ん)」と呻り始めたから。
多分ミチは考える人へと変貌し、ジュンユーの恋愛のことで呻っているのかな? と僕は思えば。
「(……やはり異国同士の恋愛となると、中々自分の気持ちを相手に伝えるのって勇気がいることだと僕は思うけれど? ──実際僕自身もランに『愛しているよ』と告白するのには、かなり勇気がいったからね)」と。
僕は自分の経験を『うんうん』と首肯しつつ思い出しながらミチへと説明をした。
「(そうなのか、小山田?)」
ミチは僕の説明を聞き尋ね返してきた。
「(うん)」
僕はミチへとまた頷くと。
「(僕の場合は、ここが日本で、本当にランの言う通り。僕とランが結婚をすればランはグェンさんから小山田に変わり、日本人になるから、ある程度勇気があればベトナム人のランに告白できると思うけれど。ジュンユーは中国人だから、岬につき合って欲しい。そしてゆくゆくは僕と結婚をして欲しいな、と思えば。岬さんは中国人へとなる訳だから。ジュンユーが中華人民共和国の祖国で岬に告白をする場合ならば、アイツも余り悩んだりしないと思う? しかしここは日本だから国境の壁を超え、ジュンユーが岬へと愛の告白をするのは、僕よりもかなり勇気がいることだと思うよ? 違うかな、ミチ?)」




