第7話 ぼっちの僕に声をかけてくれる奴(6)
家のクラスのチョイワルの虐めっ子たちに対して自分の指をポキポキと鳴らしながら、大島に対して嫌がらせをするようならば、自分が黙っていないとか、告げる男子や。
「──うちがぶさいくで悪かったわよね」
と荒々しく不満を告げる女子など……。
大島の本当にうざいぐらいの積極的な優しさに救われ、虐めに遭うこともなく新しいハイスクール生活を送れている者達は多々居るから。
クラスの者たちの大半が大島のことを庇うから、虐め、悪戯、揶揄をしていた者達がクラスと言う名の篭の中で小さくなっていくけれど。
大島の奴は他の奴と違うところは、そんな苛めっ子達にも男女問わず、アイツは柔らかい笑みを浮かべながら優しく声を掛け、手を差し伸べるから。
僕のクラスでは虐め問題が早期に片付いて、クラスのみんなが大島を中心に和気藹々とハイスクール生活を満喫したのだ。
だから自然とクラス最初のクラス委員長は大島で決まったよ。
本人は「えぇ~、マジか~? 俺は委員長なんてガラじゃないから、他の奴がやってくれよ」と不満を漏らしていたけれど。
それでもクラスのみんなの意見は一つでね、大島を推しだから。
「ああ、仕方がないの~」
大島は少し不満の顏や物言いではいたけれど。最後は致し方が無いと諦めてくれたから。
その後の新一年生の行事……。合同合宿や遠足も僕は生まれて初めて楽しいと思えるぐらい。
僕自身も本当にあの頃は楽しめた。
そして僕はもう二度と弄られキャラ、虐めに遭うキャラに戻らなくてもいいんだね、と。
あの頃の僕は本当に思っていた。
でもさ、僕の楽しいハイスクール生活はそんなに長くは続かず終焉を迎えるのだ。
彼の身に厄災降りかかるからね。
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