第5話 ぼっちの僕に声をかけてくれる奴(4)
だから僕は首を傾げると。
「別に俺怒っていなし。只、こう言うことは、俺達のクラスでは辞めようぜ……。皆仲良くやっていこうぜ。青春時代の最後になるかも知れない高校生活は、皆仲良く、楽しく、高校生活は良かった。楽しかった。クラス会や同窓会があれば行きたいな、と誰もが思うような学園生活にしようぜ!」と。
大島の奴は僕の後ろの二人へと、みんな仲良く高校生活を送ろうと、友達の輪が広がるように告げたのだ。
だから大島のことがうざい! 調子にのるな! アイツのことを虐めてやろうと画策する者たち……。
まあ、大島のことが嫌い、不快に思う輩も新学年早々は次から次へと現れた。
しかし大島が積極的に声を掛け、クラスの輪に入れようとしている、一人孤独で居る者や僕のように中学生時代に虐めに遭い、他人のことが信用できない……。
そう他人は自分自身に危害を加えるものだと認識しているのは僕だけではなく、他にも居る。
それに僕達は新しい学校! 新しい教室!
そして学区外からきた、知らない生徒達が集う、新しい環境に馴染めない者達などクラスの中にも山のようにいるから。
大島は僕だけではなく、他人と中々接することができない、いつも机に向かって下を向いたまま無言でいるものたちへも明るく微笑みつつ、優しい声をかけて回っている。
それは男女問わず、根気よく……。




