第4話 ぼっちの僕に声をかけてくれる奴(3)
僕も徐々にだがアイツ──大島道徳に馴れ、打ち解けてきて、「うん、わかったよ」と気さくに声を返し、後ろを向き、加藤へと。
「あ、あの……。プリント……」
と、ま・さ・に・僕は、絵に描いた餅のような根暗な、弄られ役の少年のような様子で加藤の顔色を窺い、畏怖しながら、怯えつつ、小声で渡していたから。
「あっ、はははははは」
「はっ、はははははは」
「マジで大山田うぜぇ~」
「マジでチビ山は気持ち悪いし~」
僕が加藤に怯える様子を本人と隣の席の大岬は腹を抱え笑いつつ。僕の生きている存在が気持ち悪いと蔑み、嘲笑ってくる。
しかし虐めと言う奴は、みんな、自分が対象者になるのは嫌だから、クラスで弄られ役がでれば。その年の一年間は、僕だけがクラスのみんなの代わりに弄られ役を続けてもらわないといけない訳だから。
クラスのみんなは高校生三年間の生活の初めになる年の一年生だろうと、これから三年間は僕と関わらないようにしようと思う訳だから。
僕は高校生の入学式を終えて一週間もしない内に高校生活三年間のぼっち生活が保障された。
まあ、されたと僕は思っていたのだけれど。
「あっ! わりぃ、わりぃ。あっ、はははははは」
「ごめんよ、大島……。そんなに怒った顔でうちらのことを見ないでよ……」
加藤と大岬の二人は苦笑いを浮かべつつ下を向く、気弱な僕を通り越して、誰かに謝罪している。




