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第37話 今まで教室内で起きた恐怖体験……(6)
「そうか」
「そんな事が遭ったんだね」
「怖くなかった、サミールは?」
サミールの怪談話を聞いた者達の中から、彼を労わる声がこの後も次から次へと漏れるけれど。
「うぅん、俺の場合は別に怖くなかったよ。只不思議だな? 何だったんだろう? 今のはと思っただけかな?」
サミールの奴は周りの者たちに問われて言葉を返した。
しかしサミールの怪談話が終わればまた直ぐに。
「じゃ、俺が先程、トイレへと行く時に誰かに見詰められながら、後をつけられているような違和感を覚えたのも幽霊だったのかな?」
サミールと同じように背後には誰も居ないのに自分の背を見詰められ、ついてきているような気がしたと告げ。
「──他の奴等みたいに声は聞こえてこなかったのか?」
と尋ねられ。
「うぅん、声は聞こえなかった」
と首を振る者たちや。




