第36話 今まで教室内で起きた恐怖体験……(5)
「……じゃ、俺が昨日経験した『あれ?』と思い。首を傾げた不思議な事も、もしかして悪霊と言う奴だったのかな?」
今度はサミールが苦笑いを浮かべつつ尋ねてきた。
「……ん? どうなんだろうね?」
只今怪談話をしているグループの中から呟かれると。
「サミールはどんな不思議な体験をしたのだ?」
ヤーイーがサミールへと首を傾げ尋ねると。
「う~ん」とサミールは呻りつつ考える人へと変貌して天井を眺め、終わると。
「昨日、俺、二時間目の授業の最中にトイレが行きたくて仕方がなかった。──だから授業の最中に手を上げて『先生トイレ』と頼みたかった。しかし俺はみんなも知っての通りで、授業の最中にトイレへと良く行っているから。先生に余り頼むと俺は異国の者だから、やっぱり落ち着きがないのだと思われたくないから、日本人のようにトイレを我慢して、授業が終わったから慌ててトイレへと向かうと。『大丈夫?』と『余り気にするなよ』と。俺の耳元で誰かかが話かけてきた声がしたような気がしたのと。俺がトイレへと駆け足で向かっていると背後から誰かが駆け足で追っかけてきているような足音がしたような気がするから。俺は『あれ?』と思い。後ろを向いた。しかし人の姿はないから。俺はまた『あれ?』と思った。だから俺はその場で直ぐに立ち止まろうとした。しかし俺あの場で立ち止まったら尿を漏らしてしまうから。そのまま気にもしないようにしながらトイレへと向かい走ったのだが。俺がトイレの扉を開け便器の前に着いて、制服のズボンのファスナーを降ろすまで、人の姿は見えない足音……。ざわつきは俺の耳へと多分聞こえていたような気がするから……。お前たちの話が俺の耳へと聞こえてきたときに。もしかして俺は悪霊に追いかけられていたのかな? と思ったのだ」
サミールはその場にいる者たちへと、自分が昨日の午前中に経験をした摩訶不思議な体験を説明したのだった。




