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第33話 今まで教室内で起きた恐怖体験……(2)
ジュンユーは自分の周りの奴等へと、異国人らしく手振りの動作……。ジェスチャーを加えつつ、自分は本当に恐ろしい経験をしたのだと告げる。
だからジュンユーの周りにいる奴等は、各自各々が更に蒼白した顔へと変わり、生唾を『ゴクリ!』と飲み込んで、喉を、音を鳴らす様子を周りに披露しながら。
「うん」
と、みんな仲良く頷いた。
「……だから俺、中華の幽霊が出たかも知れないと思い。慌てて教室の扉へと向けて走り始めた、ある。──するとさぁ、『お~い、何処に行くんだ~?』と、俺の背後から声がした、ある」
とジュンユーが真っ青な顔で周りの奴等に説明をすれば。
「あっ! それと同じような、経験ならば私も昨日した、ある」と。
ジュンユーと同じ中華人民共和国からの留学生になる少女──。張芽衣がジュンユーの話を折るから。
「シッ!」
ヤーイーの周りに居る者たちが一斉に自分の唇へと人差し指を当てるジェスチャーをしながら静かにするようにと告げると。
「……ヤーイーの怪談話は後で……」
島田がヤーイーを諫めれば。
「ごめん、ある。許して欲しい、ある」
と、ヤーイーは大変に落ち込んだ声音で、自分の周りの者たちへと謝罪をした。




