第32話 今まで教室内で起きた恐怖体験……(1)
「……俺の恐怖体験は、阿部や島田と違って声だけかな?」
「そうなんだ?」
「うん」
阿部と島田の二人が自分達の不思議体験……。
まあ、恐怖体験を昨日したのだと、自分たちの周りにいる者たち……男女問わず話し、説明をすれば。
今度は中華人民共和国からの留学生である、王俊宇が頷くと、自分の恐怖体験を話すために、彼は己の口を開いていく。
「……一昨日だったかな? 俺、朝、一番に教室へと入ったんだ。するとさ、俺が自分の机の端に自分のカバンを掛け、終え、開けてね。中身の教科書を机に入れる作業をしていたら。天井の端が『バキ!』と生木が割れるような感じの音だと説明をすれば。日本人のみんなも解る、あるか?」
ジュンユーは周りの奴等に、にへらと笑いながら説明をした。
「……ん? だいたい解ると思う?」
「うん、ジュンユー君、解ると思うよ?」
「……大体分かる」
「うちも理解ができる」
「アーシも~」
「俺も~」
「……と言うか、ジュンユー? その音って多分世界共通じゃないか?」
阿部が周りに気を遣ったのかな?
あいつらの周りの奴等がジュンユーの怪談話が始まってから、真っ青な顔へと変貌を始めだしたから。
その場の雰囲気を和らげ、穏やかなものへと変えようと笑いをとろうと試みるけれど。
「そ、そうなんだ……。中華も日本も一緒か。あっ、ははは」
しかしジュンユーの方は一昨日の恐怖体験を思い出すためか? 自分の顔色も青ざめたまま、引き攣らせたまま……。
そして乾いた笑み……ジュンユーは、にへらと笑いつつ阿部へと声を返せば。
「まあ、俺もバキ! と音が天井の端から一度鳴るだけならば、校舎の立て付けが悪いのかな? と。日本の建築技術もたいしたことない、あるな。あっ、ははは。でッ、笑い済むのだけれど。その後もさ、バキ! バキ! バキバキ! と天井の至る所から激しい音が移動しながら鳴り響くんだ。だから俺は驚いた! 怖くなった!」と。




