第31話 教室内を徘徊する者……(7)
「そうそう、島田の言う通りでさ、俺もこいつに尋ねられて首を傾げ。その後は島田にお前、寝ぼけているんじゃないか? と尋ね返したら。島田の奴が『いや、誰かに肩を叩かれ、揺らされて起きた俺だから寝ぼけているのは当たり前だろう』と小声だが逆切れしてきた。そんな不思議な事件が昨日起きて、授業後に俺と島田は二人でなんか気持ち悪いな、と二人で話していたんだよなぁ……。なぁ、島田?」
「うん、そうそう」
と二人は自分たちの周りにいる者たちへと青い顔で苦笑いを浮かべつつ、昨日の不思議体験を説明をしたのだが。
実は僕、二人と机が近いと言うこともあり、摩訶不思議な体験……と言うか? 恐怖体験になるのかな? 二人は真っ青な顔でヒソヒソと小声で会話をしながら、自分たちの周りの様子を注意深く窺っていたから。
僕もね、二人のように教室内を自分の瞳だけをキョロキョロ動かし、注意深く見て、聞く耳も立て観察をしてみたけれど。
僕も二人のように授業中に足音を立て歩く人の姿は確認できなかった。
しかし一人、二人と僕たちのクラス──教室内で摩訶不思議な体験ではなく、恐怖体験をしたから、自分たちの顔を蒼白させながら畏怖した。恐れ戦き、震えたのだと言葉を包み隠さず告げる正直者がでると。
自分は可笑しな者ではなかったのだと思う者たちも次から次へと出てくる。
だから自分の心の奥底へとしまっていた恐怖体験を暴露する者たちも次から次へと現れていくのだった。
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