表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虐められ子でボッチの僕の目の前に彼が現れた事で、僕の人生は180度変わる!  作者: かず斉入道


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/67

第29話 教室内を徘徊する者……(5)

「へぇ、そうなんだ」

「何か、怖いよね」

「うん」


 と、また他の女子たちが顔色を青ざめながら、他人の摩訶不思議体験、恐怖体験を感心したり、畏怖したり、頷いたりすれば。


「私も昨日の体育の時間に、体育館への移動の最中に忘れ物を思い出して、慌てて教室へと忘れ物をとりに帰り、教室の扉に手をかけたら、誰かが教室内を歩き回っている足音が聞こえたの。だから私は『あれ? まだ教室に誰か残っていたんだ』と思いながら教室の扉を開けたのよね。そして教室の中を覗くと人の姿は無いのよね。だから私は『あれ、可笑しいな?』と思い。『今の私の空耳や勘違いだったのかな?』と思いながら。自分の机へと向かい、忘れ物の巾着をカバンの中から取り出して踵を返して教室の机へと向けて歩きだせば、パタパタと足音がまた私の後ろから、気のせいや空耳ではなくちゃんと聞こえてきたの。だから私の身体から血の気が一瞬で引き、顔が蒼白。──私急に恐ろしくなり、慌てて教室中から駆け足で体育館へと怖いから逃げたの。そして皆へと合流した。だから私は直ぐに、誰かに自分が教室で不思議な体験をして怖い思いをしたのだと告げようとしたけれど。ふと私、もしもそんな事を誰かに告げたら。皆が私の事を可笑しな娘。気の触れた娘だと思うかもしれないから。昨日は誰にも話さずに、自分の胸の奥にしまったのだけれど。私のような不思議な恐怖体験をした人が他にも居たから助かったよ……」


 女子達の中からほっとした声……。


 まあ、安堵した声が漏れればね。僕たちの教室内で起きた摩訶不思議な、自分たちの瞳には映らないけれど。自分たちの耳には聞こえることがある恐怖体験を他にもして、己の心の奥底へと忍ばせ、隠していた者たちが他にも、自分の恐怖体験を告げていくのだ。


 それはこんな感じの恐怖体験だったのだ。



 ◇◇◇




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ