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第27話 教室内を徘徊する者……(3)
「──昨日の音楽の授業の時についついぼ~としていて教科書を私忘れたから教室へと戻ったじゃない?」
また他の女子が自分の顔色を蒼白させながら周りの者たちへと告げるから。
「うん」
「ええ」
「ああ」
「あったね」
「あったな」
「そう言う事が……」
そいつの周りにいる者たちも更に話が続く摩訶不思議な出来事の会話……。
まあ、僕のクラスの怪談話へと段々となりつつある不思議な話に対して、各自各々が顔を引き攣らせつつ作り笑いや苦笑いを浮かべながら頷いたり、納得したりしながら言葉を返し、『ゴクリ』と喉を鳴らし、緊張をすれば。
「忘れ物をとろうと自分の机の中を探っていたら、急に教室内から人の足音がしだしたの。だから私も『あれ?』と思ったの。でも私『可笑しいな?』と思いながらも机から音楽の教科書をとりだしたの。でもね、教室内を徘徊する足音はね。全然止まらないで私の耳へと聞こえるから。私も何だか気味悪くなってきてね、自分の席の位置から教室内を見渡してみたのよ。しかし人の姿は無いのよ……」




