25/37
第25話 教室内を徘徊する者……(1)
ああ、あんなにも明るく元気だった大島道徳が交通事故で他界してから僕は悲しみに耽るようになり、机を枕にして転寝をしているフリをおこない。他人と交わることを拒否して、昔に戻っている僕の先や左右、後ろ……。
まあ、周りと言う奴で授業中に空耳のような他人の囁き、『俺は元気だ』、『お前等、俺の事を無視するな』、『お前等何をしているのだ?』と。
その他にも色々な囁き呟きが自分たちの耳へと聞こえてきたのだと一人、二人……。三人、四人、五人と言った人数ではなく、日毎に不思議な経験をした者達は増えていき。今ではクラスの中で人の姿は見えないのに声だけを聞いた。でもそれって嘘だろう? と嘲笑う者がいないくらい。
僕のクラスメイト達は摩訶不思議な経験をしている。
まあ、そんな中で今度は女子の一人が授業中に先生は教壇に立ち、黒板を背にしながら授業を進行しているはずなのに、教室内とパタパタと足音を立て歩く……。
そう誰か教室内を徘徊して回っている者……。
それも姿、形が確認できない者なのだと女子の一人が苦笑いを浮かべつつ、自分の周りの男子、女子問わず告げれば。




