第24話 教室内の不思議は更に続く(3)
だからそいつの周りに集い会話をしていた者たちは一斉にケラケラと嘲笑いや侮り、蔑む行為を辞めて、各自各々が顔色を変える。
「……だよな……」
そいつに集い会話をしていた者たちの中から言葉が漏れると。
「うん」
「確かに……」
「先生は一度も教壇から動いていないよな……」
「じゃ、誰だ?」
「誰なんだろう?」
そいつの周りに居る者達は、自分たちの瞳に写らない不審者は『誰なんだろう?』と真っ青な顔で困惑しながら呟くのが、自分の席で大島道徳が他界してから、また他人との接触を自ら拒み、一人ぼっち生活へと逆戻りしつつある僕の目と映り、彼等の声が聞こえると。
「アーシさ、あんた等が話している授業中に人の姿は無いけれど。誰かが教室内を歩いている足音が聞こえる不思議な経験をした」のだと。
そいつらが顔色を信号機のように何度も変えながら会話をしている様子を僕のように効く耳を立てて聞いていたのだろう?
女子のグループの中の一人がそいつらに自分も授業中に不思議な体験をしたのだと告げるのだった。
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