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第22話 教室内の不思議は更に続く(1)
「また、聞こえた?」
「うん、聞こえたよね……」
「うん、聞こえたと思う?」
僕のたった一人の友人だった大島道徳が小さな子供を庇い、交通事故で他界をしてから。僕は机を枕に授業中や休憩時間も塞ぎ込むことが多くなり。今も授業と授業の合間の休憩時間に机を枕にふさぎ込んでいれば。僕の隣の席の女子を囲うように女の子達がまた不思議な経験をしたと会話を始めだすから。
僕は机にふさぎ込んだまま聞く耳を立てれば。
「俺、先程の授業中に『お~い、何で俺の事を無視するんだ?』と耳元で誰かに囁かれた」と。
今度はクラスの男子の普通に困惑した声色ではなく。以前とは違い、恐怖にたいして狼狽をしている声音で他の男子へと告げる声が僕の耳へと聞こえれば。
「俺もだ。俺も……」
「ああ、俺も聞こえたぞ」
「儂も聞こえた」
「俺も耳元で『何で俺の事を無視するんだよ?』と囁かれた……」
「ああ、俺何か、一時間目の授業の時に肩を叩かれ、『俺の事を無視するなよ』と告げられた……」
「マジか?」
「本当にか?」
「本当か?」
「うん」
と不思議体験の会話の最中に、肩を誰かに叩かれたらしい男子が頷くと。




