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ぼっちの僕に声をかけてくれる奴(1)
「おい、おい、大山田……。大山田起きろ……。ほらプリントだ。後ろの奴へと回せ。ほら、早く……。ほらほら」と。
僕があの日……。
そう僕の前の席に座るアイツ……。高校入学時や新しい学年へと移り変わる時に、クラスで席替えがおこなわれるまでは必ずと言ってよいほど席の順番は、出席番号順だから、《《大山田幸男》》と言う名の僕の前の席はアイツ、大島道徳と言う名の男子生徒でね。
アイツも今まで僕の前に座った男子生徒達と同じように。根暗で幼少期から虐めに遭い続けてきた僕のことを冷淡な目と口調で侮り、蔑み、嘲笑うような態度で接してくることもなく。
大島道徳は寝たふりをいつもしている僕に初めて優しく肩をトントンと叩きながら声を掛けてくれた、だけではなく。
虐められっ子で根暗……。同級生の友達など居ない僕だから、同い年の子達と幼少期……。
もうそれこそ、いつから会話をしていないだろう?
……多分幼稚園の年少期から僕は相手に満身の笑みをもらったことが記憶にない。




