第19話 不思議な出来事にクラス中が大騒ぎ(2)
「何?」
僕は顔を上げない状態で気だるげに溝口へと尋ねた。
「──大山田、お前人の声が小声……と言うか? 空耳程度に聞こえてこなかったか、授業中に?」
溝口は多分薄ら笑いを浮かべているのかな? と、僕が思う口調で尋ねてきた。
「えっ! どんな言葉?」
僕は溝口の言っている言葉の意味がよくわからないから、どんな言葉の空耳が聞こえてきたのだと尋ねた。
「……ん? ああ」
僕が溝口へと尋ねると、こいつは急に自分の声のトーンを落とし言葉をもらせば。
「──俺は元気だからと言っているように聞こえたような気がする? だから俺の席の周りの奴等に尋ねたら。先程の授業中には聞こえた者もいれば。聞こえていない者達も居て。今日はまだ授業の最中に聞こえていないけれど。昨日聞こえたとか、一昨日に聞こえたけれど。空耳だと、ばかり思っていたとか、言っている者達も居るのだけれど。大山田、お前は男子の声を聞いていないか?」
と、僕に尋ねてきた。
「えっ!」
僕は溝口の問いかけを聞き、驚嘆して頭を上げ。
「僕にも聞こえたかな?」
と言葉を返した。
「やっぱり、大山田にも聞こえたんだ……」
溝口は僕の言葉を聞き自分と同じだと納得して、
「大山田には何て聞こえた?」
授業中に先生の説明以外でどんな言葉が、空耳のように聞こえてきたのだと溝口が尋ねてきました。
「溝口の耳へと聞こえた言葉と一緒で、俺は元気だからか? 俺は元気なのに? のどちらかのような気がするけれど? 僕の耳へと聞こえてきたのは本当に小さな声音だから、よく聞き取れてないのだよ」
僕が、にへらと笑いながら溝口へと言葉を返すと。
「だよな」




