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第18話 不思議な出来事にクラス中が大騒ぎ(1)
「ねえ、聞いた?」
「うん、聞こえた……」
「あの声って?」
「うん、多分、そうだと思う?」
「だよね……」
「お前も聞こえた?」
「俺も聞こえた……」
「あいつも聞こえたのかな?」
「どうだろう?」
「本人へと聞いてみたら?」
相変わらず悲しみに耽るから、凝りもしないで机を枕にして寝たふりを決め込む僕の前や横……。後方で女子たちのヒソヒソとした小声での会話が聞こえてくれば。
僕の前に座る男子の溝口や前田……。その他の男子たちも何かの声が聞こえてきたと、できるだけ小声で会話を続けていたけれど。
僕の前で会話をしていた輩の一人が何かを誰かに尋ねてみろよ。
「ああ、分かった。俺が本人に尋ねてみるは……」
と、僕の耳へと聞こえると。
「おい! おい! 大山田! 大山田、起きろ! 起きろよ!」
僕の前の席の溝口が僕の肩を自分の手を使用して揺らしつつ起きろ! 起きてくれ! と告げてくるから。




