第132話 やっぱり不思議な出来事が(6)
だから「えっ!」だよ。僕と先生の二人はね……。
だってさ、クラスのみんなが僕のように机を叩いて立ち上がり、先生を呼ぶんだよ。
そしてさ、こんな言葉も先生に告げるんだ!
「小山田が先ほど、校内放送の声はミチだと言っていましだが! もしもそれが事実なら小山田やミチの言う通りで、この校舎に何かしら大変な災いが起こることは間違いないと思うんです! ──ミチは生前、他人に嘘をつき騙すような奴ではありませんでした! だから各階の先生方やクラスの者たちに事情を話し、校舎を出て、グランドへと逃げるように指示を出していくことの許可をください! 先生!」と。
ミチが交通事故で他界をしてからクラス委員長に選ばれた俊宇が、僕の言葉を援護する台詞を力強く、数学の先生へと告げてくれた。
だから俊宇に釣られるように、クラスのみんなも声をあげてくれる。
「そうですよ! 先生! 俊宇の言う通りです!」
「そうだ!」
「そうだ! そうだ!」
「俊宇の言う通りだ!」
「学級委員長の言う通りです、先生!」
「先生! ミチの必死な訴えを信じてくれよ!」
「お願いだよ!」
「頼むよ」と。
俊宇に釣られてクラスのみんなも次から次へと、数学の先生に声を上げてくれる。僕の嘆願を聞い入れてやって欲しいと。
するとさ、今の今まで元気よく立っていたはずの芽衣が、急にその場にへたり込んで。
「このままだと、ミチが成仏できない、あるよ……。先生……」と、泣き崩れながら訴え始めだすから。




